シンガー・ソングライターmilet(ミレイ)が、TBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(14日開始、日曜午後9時)の主題歌を手がけることが8日、分かった。ドラマのために書き下ろした新曲「hanataba」で、TBSドラマの主題歌を担当するのは初めて。小さな希望をテーマにしたエモーショナルな楽曲という。

ドラマは、主演長谷川博己が「殺人犯をも無罪にしてしまう」アンチな弁護士を演じるパラドックスエンターテインメント。miletは「人間の深いところにある、生々しく醜い部分までさらけ出されるストーリーに、私も自分の心の扉を大きく開いて立ち向かおうと決め、主題歌を書かせていただきました」とコメントしている。

また、作品の音楽は「ソードアート・オンライン」シリーズ、「鬼滅の刃」シリーズの劇伴で知られる作曲家梶浦由記氏が担当することも決まった。民放ドラマのメインテーマを手がけるのは初めて。「こんなにやってしまって大丈夫なのかと思うくらい派手につくりました」としている。

2人のコメントは次の通り。

◆miletのコメント

「アンチヒーロー」の世界の中で歌えることをとても光栄に、うれしく思いました。主題歌のお話をいただき、アンチな弁護士が主人公とお聞きしてすぐ興味が湧き、食い入るように脚本を読み進めていました。人間の深いところにある、生々しく醜い部分まで曝け出されるストーリーに、私も自分の心の扉を大きく開いて立ち向かおうと決め、主題歌を書かせていただきました。人間が作り出した法を犯すのも人間、それを裁くのもまた人間。全ての人の中に強さと弱さが共存しているように、正義と悪も共存している。その正義と悪の形が例え歪だとしても、小さな希望の光を守るために生きる主人公を、この人の内側をもっともっと知りたいと思いました。正義も悪も、自分にとって大切なものを前にすると形が変わってしまうことがあります。そもそも、正しさと正義ってイコールなのか。そして守りたいものを守るための強さに必要なものは愛なのか、正しさなのか。自分本位な愛や正しさのあり方をいま一度見つめながら曲を書きました。「アンチヒーロー」という作品の中で咲く「hanataba」も、とても楽しみです。

◆梶浦由記氏のコメント

今回このお話をいただき最初に脚本を読ませていただいたのですが、まず脚本がすごく面白く、どんどん続きが読みたくなる内容で、本当に音楽を作るのが楽しくて仕方ありませんでした。音楽は、私が思っていたよりも「もっと派手にやってしまっていいですよ」とドラマのプロデューサーからも言われたので、こんなにやってしまって大丈夫なのかと思うくらい派手に作らせていただきました。キャストの皆さんの演技と、音楽のコラボレーションがどういうものになるのか、今からすごく楽しみでもありドキドキしています。ドラマと一緒に音楽も楽しんでいただけるととてもうれしいです。