歌手ライザ・ミネリ(70)の元夫で音楽プロデューサーのデビッド・ゲスト氏が、現地時間の12日、ロンドン市内のホテルで死亡しているのが見つかったという。62歳だった。

 警察がニューヨーク・デイリー・ニューズ紙に明かしたところによると、ゲスト氏は午前10時17分、フォーシーズンズ・ホテルの部屋で死んでいるのを発見されたという。警察によると、死因は不明で、これから検死解剖が行われる予定だが、「現時点では、何も怪しい点はない」としている。

 ロサンゼルスで育ったゲスト氏は、故マイケル・ジャクソンの幼馴染として知られる。2001年にはマイケルを称える特別番組「マイケル・ジャクソン:30周年記念」をプロデュース。テレビ史上、最も高い評価を得た音楽特別番組となった。ゲスト氏は2002年にミネリと結婚。ニューヨーク市内のホテルで開かれた挙式には、豪華ゲストが多数、顔を揃えるとともに、エリザベス・テイラーが花嫁の付き添い人となった。

 しかし、夫妻は結婚から1年半後には別居。ゲスト氏が2003年末、ミネリが酒を飲んで暴力を振るった他、性病に感染してることを隠していたとして、1000万ドルの訴訟を起こした。泥沼の裁判争いは2006年まで続き、夫妻はついに和解。翌年、離婚に至った。

 米番組「Celebrity Big Brother」に出演していたゲスト氏は今年1月、健康上の問題により降板。しかし、今年夏には、ミュージカルツアーを予定しており、ツアータイトルは奇しくも、「デビッド・ゲストは死んでいない。魂と共に生きている」だった。(ニューヨーク=鹿目直子)