前進座創立85周年記念「東海道四谷怪談」(5月13~22日、東京・国立劇場)の会見が22日、都内で行われた。前進座の「四谷怪談」上演は34年ぶり。

 お岩役の河原崎国太郎(54)は「祖父(5代目河原崎国太郎)のお岩は怖いくらいのすごみがあった。耐え抜いた女性が裏切られて、爆発する怒りのパワーを表現できれば」と言えば、伊右衛門役の嵐芳三郎(51)も「いい男と思ってもらえる色悪に。好感度を下げてもいいから、骨の髄までの悪人を演じたい」と話した。

 今年1月に亡くなった中村梅之助さんも出演予定で、公演は「中村梅之助追悼」と銘打った。国太郎は「劇団にもお客さまにも誠実な方だった。その思いを受け継いで誠実な舞台にしたい」と話した。