歌手の田原俊彦(55)が、ドラマ「教師びんびん物語」などで共演した相棒で、どん底の生活を送っていたことを告白した俳優の野村宏伸(51)にエールを送った。

 野村は6日に放送されたテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!! 3時間スペシャル」に出演。波瀾(はらん)万丈の半生を振り返った。

 幼少期は社長御曹司として裕福な生活を送っていたが、17歳の時に父の会社が倒産して一家離散。苦しい生活が続いたが、賞金目当てで応募した角川映画のオーディションで見事優勝して俳優デビューを果たすと、日本アカデミー賞新人賞を受賞。そして大ヒットドラマ「教師びんびん物語」などで演じた気弱な後輩の榎本役が当たり役となり、一躍人気俳優となった。

 絶頂期にはCMオファーも殺到し、20代で最高月収は約6000万円。若くして大金を手にしたため「1000万円以下は小銭」というほど金銭感覚が狂い、1年単位で高級外車を買い替え、2億8000万円の豪邸も“衝動買い”したという。

 完全に“テング”になり仕事も選ぶようになったが、榎本役のイメージが強くつきすぎていたこともあり主演ドラマは大コケ。同時に、舞台上がりの実力派俳優たちが台頭してきたことにより仕事は激減した。

 知人には金を持ち逃げされるなど詐欺被害に遭い、多額の借金を抱えることに。俳優としての仕事もなく、酒浸りでゴロゴロしていたため夫婦仲も悪くなり、離婚。生活費を稼ぐためにアルバイトをしていたという。

 そんな中、田原と再会。「あの頃と変りなくフランクに接してくれた」という田原から励まされ、「本当に背中を押されました。田原俊彦さんには感謝したい」と涙ながらに語った。

 田原は7日にブログを更新。番組を観たファンから野村の言葉を伝え聞くと、「宏伸、頑張ってるみたいですね。でも~今ごろ感謝されても~!遅いんだよな~アイツ!」と冗談交じりにコメントした。

 「ああ見えて、彼は口数は少ないけど、男っぽいヤツですからね。これからの役者『野村宏伸』の生き様を期待しております」とエールを送るとともに、「えのもとぉ~~~~!!!!!!もう少し明るくできないのか!?」とトシちゃん“らしい”メッセージを送った。