英バンド、レッド・ツェッペリンの名曲「天国への階段」が盗作かどうかを巡る訴訟の審理が16日、米ロサンゼルス連邦地裁で行われ、作曲したギタリスト、ジミー・ペイジが出廷し「よくあるコード進行だった」と証言し、盗作との主張に反論した。AP通信が報じた。

 米バンド「スピリット」のギタリスト(故人)の代理人は、同バンドの曲「トーラス」をペイジらが聞いて曲想を得た可能性があると訴えているが、ペイジはスピリットの曲を最近まで聞いたことはないとしている。

 ペイジは証言で、似たコード進行の曲の例として映画「メリー・ポピンズ」の挿入歌「チム・チム・チェリー」を挙げた。

 メリー・ポピンズは1964年公開のミュージカル映画で、チム・チム・チェリーはディズニー映画などで数々の名曲を生み出してきた作曲家シャーマン兄弟の作品。天国への階段は71年にリリースされたアルバム「レッド・ツェッペリン4」に収録された。