ロック歌手のNOKKO(52)が5日、都内で行われたトークイベントに参加した。

 80年代のダブリンを舞台にバンド活動にのめり込む若者を描いた映画「シング・ストリート」(ジョン・カーニー監督、9日公開)の特別試写会で、時代背景がレベッカとしてのデビュー時に重なり、感慨深げだった。

 「映画のイベントに参加するのは初めてです。ダブリンからロンドンに憧れた彼らが埼玉から東京に憧れた私たちに重なる思いでした」

 懐かしさは国境を越えたようで「劇中の音楽がなぜか尾崎豊さんっぽく聞こえました」という。

 自らのバンド結成30年のイベントでは「ワイアーで15メートル上空を飛ぶ荒技もみせたんですよ」と往年をほうふつとさせるパフォーマンスを見せる一方で「最近見た映画は『アリス・イン・ワンダーランド』。やっぱり子どもと見ることを考えますね。一緒にNHKのラジオ体操を見て、みんなのうたを聞くのが日課です。でも私のライブをテレビで見ても3曲目くらいに寝てしまうようです」と母親の顔を見せた。