大ヒット映画の20年ぶり続編「インデペンデンス・デイ リサージェンス」(ローランド・エメリッヒ監督、9日公開)のヒロインに抜てきされた米女優マイカ・モンロー(23)が単独インタビューに応じた。

 エイリアン襲来と地球存続の危機を描いた前作公開は3歳の時だった。「10歳の時にビデオで見て、スケールの大きさに圧倒されました。オーディションに受かってあらためて見たら、人物もしっかり描かれている。私がこの中に入っていくと思ったら、胸がバクバクしてきました」。

 カリフォルニア出身でサーフィンとパラセーリングを組み合わせたカイト・ボーディングのプロ選手でもある。笑顔に屈託はないが「映画に出るようになって5年。厳しい世界だから厚顔じゃないとやっていけない。でもそれって女性としては何か寂しい。いつもその思いに揺れてます」。

 前作でビル・プルマン(62)が演じた元大統領の娘役。エイリアンを撃退して地球を救った父の思いを継ぎ、空軍パイロットとなって、再来襲したエイリアンと対決する。「おっとりから戦闘モードに。心の動きを精いっぱい表現したつもりです」。

 端正な顔はゴム製のようによく動く。鍛錬の成果だろうが、表情は豊かだ。憧れは米女優ジェシカ・ラング(67)。76年「キングコング」のヒロインで一躍注目され、その後アカデミー賞で助演女優賞、主演女優賞を獲得した名女優。「演技の振幅がワーオ! ですよ」。ハリウッドで次世代を背負う女優は、笑顔の奥に向上心をのぞかせた。【相原斎】

 ◆マイカ・モンロー 1993年5月29日、米カリフォルニア州生まれ。09年からカイト・ボーディングの国際大会で活躍。12年映画「チェイス・ザ・ドリーム」でメインキャストに抜てきされる。13年「とらわれて夏」などに出演。14年ホラー映画「イット・フォローズ」で初主演。