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観たら結婚したくなる? 井上&上原主演で運命の恋を描く舞台が開幕
2008年02月07日 17時02分 [演劇]
「ウェディング・シンガー」井上芳雄、上原多香子

2006年にブロードウェイで上演され、絶賛を博したミュージカル『ウェディング・シンガー』が2月6日、日生劇場で開幕した。

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元々は1998年に公開された同名映画(アダム・サンドラー、ドリュー・バリモアが主演)がベース。友情や恋、音楽への情熱を、シンプルだが力強い明るさで描いたミュージカルである。演出の山田和也は、上演台本と訳詞を手掛けた飯島早苗と相性がよく、今回も飯島の絶妙な日本語詞と“間”を生かしてミュージカルならではの楽しみを存分に伝えてくれる。

舞台は1985年のニュージャージー州、リッジフィールド。ロビー(井上芳雄)は、陽気なサミー(鈴木綜馬)、フェミニンなジョージ(新納慎也)と共にウェディング・シンガー(結婚式を盛り上げるバンド)として働いている。一人前のミュージシャンになることを夢見ならがも、今日も結婚式場で歌うロビーは、ある日、ウェイトレスのジュリア(上原多香子)、ホリー(樹里咲穂)と出会う。ジュリアはウォール街のエリート・グレン(大澄賢也)と、ロビーはロック好きな恋人リンダ(徳垣友子)とお互いに結婚間近ということが分かり、よき友達として励まし合う二人。だが結婚式当日、ロビーはリンダに逃げられてしまう。ヘコみまくって落ち込むロビーを優しく慰めるジュリア。いつしか二人の間に特別な感情が流れ始めて…。

井上はいつもの“ミュージカル界のプリンス”から一転、恋人に逃げられ、ジュリアに似合う男になろうと決意するも空回りしてしまう情けない青年を好演。シャイで不器用な等身大の青年を魅力的に演じ、新境地となった。相手役の上原は、今回が2度目のミュージカルとあって動きに初々しさが残るものの、持ち前の可憐さとクセのない伸びやかな歌声でヒロインに相応しい輝きを見せる。さらに井上を支える鈴木と新納、祖母役の初風諄、また上原の恋人役の大澄と実力派が勢ぞろい。一幕のラストでは樹里、二幕の初めには大澄と、二人の役どころを生かしたダンスナンバーは圧巻で、まさにミュージカルのもつ醍醐味を味わえる。

全体を貫く楽曲は80年代調で、サミーもライオネル・リッチー、ジョージはボーイ・ジョージを彷彿とさせるファッション。だが往年のヒット曲をそのまま使うのではなく、『スリラー』(マイケル・ジャクソン)や『ジャンプ』(ヴァン・ヘイレン)などおなじみの曲のオマージュを、はしばしに挿入することで盛り上げる。グレンが得意気に持つ携帯電話は弁当箱サイズで、ロックも今よりずっとゆったりしたリズムを刻んでいたあの頃。初日前の会見で、「観た人は結婚したくなるかも」(井上)、「運命の恋はあると信じたいですね」(上原)と語っていたように、21世紀の今だからこそ、ロビーとジュリアのようなまっすぐな恋が求められているのかもしれない。

公演は2月28日(木)まで東京・日生劇場にて上演。

取材・文:佐藤さくら

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