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日本という国境を越え、アジアで最も優秀な作品、監督、俳優に与えられるアジアン・フィルム・アワード（AFA）が3月17日に香港にて開催され、浅野忠信、中谷美紀といった日本映画界を代表する俳優らをはじめ、香港の人気男優ショーン・ユー、台湾の人気俳優チャン・チェン、ホウ・シャオシェン監督らがプレゼンターとして登壇することが発表された。

AFAは、アジアで最も専門的かつ権威のある賞を作ることを目的として昨年設立されたもので、香港国際映画祭と同時に開催。作品賞、監督賞、主演男優賞などの枠があり、第1回にあたる昨年は、『グエムル-漢江の怪物-』が主演男優賞（ソン・ガンホ）、作品賞を受賞。日本勢では『嫌われ松子の一生』で中谷美紀が主演女優賞を獲得している。

17日に開催される授賞式には、『それでもボクはやっていない』の周防監督、加瀬亮、『東京タワー』の小林薫、『Always 続・三丁目の夕日』の堤真一らがゲストとして参加することも決定。今年は山田洋次監督に特別功労賞が、アジアの新しい才能に送られるエドワード・ヤン新人賞に石井裕也監督が選ばれるなど、既に日本勢の活躍が目立つ結果となっている。授賞式で発表される各部門へのノミネート作品の受賞結果にも注目したい。

第2回アジアン・フィルム・アワード　3月17日開催

【主なノミネート】

作品賞
『それでもボクはやっていない』日本
『ラスト、コーション』台湾・中国・アメリカ
『シークレット・サンシャイン』韓国
『投名状』中国・香港
『太陽照常升起』中国・香港
『ブッダは屈辱のあまり崩れ落ちた』イラン

監督賞
周防正行『それでもボクはやっていない』
アン・リー『ラスト、コーション』
イ・チャンドン『シークレット・サンシャイン』
ピーター・チャン『投名状』
ジャン・ウェン『太陽照常升起』
チャン・リュル『風と砂の女』

主演男優賞
加瀬亮（それでもボクはやっていない）
トニー・レオン（ラスト、コーション）
ソン・ガンホ（シークレット・サンシャイン）
ジェット・リー（投名状）
ジャック・カオ（流浪神狗人）
オダギリ・ジョー（東京タワー）

主演女優賞
ジョアン・チェン（意）　シンガポール、オーストラリア
タン・ウェイ（ラスト、コーション）
チョン・ドヨン（シークレット・サンシャイン）
キム・ユンジン（セブンデイズ）　韓国
ディーピカ・パドゥコネ（Om Shanti Om）　インド
樹木希林（東京タワー）