タレントweeker

映画化もされた人気ミュージカル「RENT」が、約9年ぶりに日本語プロダクションで上演されることが決定し、7月31日、都内ライブハウスにて製作発表が行われた。出席者は出演する森山未來、K、Ryohei、米倉利紀ら。

「RENT」は1996年にオフブロードウェイで開幕、わずか3ヵ月後にブロードウェイに進出し同年度のトニー賞で4部門受賞、2005年には映画化もされたミュージカル。プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をベースに舞台を20世紀末NYイーストヴィレッジに置き換え、貧困、エイズ、ドラッグ、同性愛、人種の違いといった現代都市社会が抱えるリアルな問題に直面しながらも、愛や友情を信じ夢に向かって生きる若者たちの姿を鮮やかに描いた物語だ。爆発的な人気とともにブロードウェイへ進出したこと、また原作・作詞・作曲・脚本を手がけたジョナサン・ラーソンがまさに開幕前夜、35歳の若さで夭折したことなどもあいまって、ある種の伝説と化してカルト的人気を誇っている。

今回の公演は全キャストオーディションで決定。結果、森山未來ら実力派人気俳優から、韓国出身の歌手Ｋら音楽業界で活躍する者、モデル出身者や元相撲取り、元タカラジェンヌらバラエティ豊かなメンバーになった。この日は劇中歌『Seasons Of Love』をそのキャスト陣が披露。確かな歌唱力とフレッシュなパワーに満ちた美しいハーモニーを響かせた。会見では映像作家志望のマークを演じる森山未來が「皆さんに愛され続けているこの作品を思いっきり楽しく破壊できれば」、マークの友人である大学講師コリンズを演じる米倉利紀が「ステキなメンバーとともに、僕らにしかできない、僕らのRENTを作り上げたい」等、出演者全員が口々に熱い意気込みを語った。フォトセッション中にもひとりが歌を口ずさみだすとすぐに大合唱になるなど和気藹々とした雰囲気で、バックボーンは違えど、それぞれが「RENT」という作品への愛を共有した仲間であることが伝わってくる会見だった。

なお今回は現在32歳、NYで活躍する新進気鋭の演出家、エリカ･シュミットが演出を手掛け、さらにオリジナルキャストであり映画版でもマーク役を務めたアンソニー･ラップがアドバイザーに加わる。本場NYのスタッフと、原石の輝きをもったフレッシュなキャストによる新しい「RENT」に期待したい。

公演は11月7日(金)から12月30日(火)まで日比谷・シアタークリエにて、その後2009年1月8日(木)から12日(月)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて行われる。ともにチケットは8月2日(土)一般発売開始。

• ミュージカル「RENT」公式サイト