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高屋奈月原作の傑作少女マンガを男優のみで構成されている劇団、スタジオライフが舞台化した「フルーツバスケット」。その公開ゲネが2月26日、東京・銀河劇場で行われた。

物語は父親を幼くして亡くし、女手ひとつで育ててくれた母親も交通事故で亡くした女子高生・本田透が、ひょんなことから同級生で人気者の草摩由希の家で家事をすることを条件に居候することになる。ただ、草摩一族には、異性に抱きつかれると十二支の動物に変身してしまうという、誰にも言えない秘密があった…。というもの。

イケメン俳優陣と男優集団スタジオライフのメンバーが出演しているというだけあって、“女優”がひとりもいない。女性の役もすべて男性が演じているのだ。それを踏まえて観ているはずなのに、主人公・透役の三上俊や異性に抱きつかれると猪に変身してしまう少女・草摩楽羅役の米原幸佑(RUN＆GUN)、透の友達・花島咲役(SHOWTA.)をはじめ、女性キャラを演じる俳優たちは、髪型や服装などの見た目だけではなく、しぐさまで女性そのもので、本物の女性が演じているのではないかと思わせるほど。また、松本慎也演じる、異性に抱きつかれると鼠(子)に変身してしまう草摩由希と上山竜司(RUN＆GUN)演じる、異性に抱きつかれると猫に変身してしまう草摩夾の息のあった格闘シーンも見応えがある。原作に描かれている登場人物たちの複雑な心情を丁寧に描き、歌あり、ダンスありと見どころが多く、最後まで楽しませてくれた。

リハーサル前に行われた会見では、「ドキドキとワクワクでいっぱいです。頑張ります」(三上)、「みんな希望を持って生きていると思うので、役を通して希望を皆さんに伝えたいと思います」(上山)、「いい意味で裏切ってやれたらいいな」(真山)と、それぞれ舞台への意気込みをみせた。

今回は松本(草摩由希役)、上山(草摩夾役)、SHOWTA.(花島咲役)が演じるストロベリーチームの公開リハーサルが上演されたが、27日(金)から始まる公演では、同役を岩崎大、真山明大、古川洋介が演じるチェリーチームとのダブルキャストで行われる。

「フルーツバスケット」
公演中 〜 3月8日(日)
天王洲　銀河劇場

• 大人気少女マンガ「フルーツバスケット」を“イケメン”ばかりで舞台化！
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