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伊東四朗一座×熱海五郎一座合同公演は、笑いの頂上決戦だ!
2009年05月18日 18時12分 [演劇]
伊東四朗一座・熱海五郎一座合同公演 『喜劇 日本映画頂上決戦〜銀幕の掟をぶっとばせ!〜』
伊東四朗一座・熱海五郎一座合同公演 『喜劇 日本映画頂上決戦〜銀幕の掟をぶっとばせ!〜』

伊東四朗率いる「伊東四朗一座」と三宅裕司が率いる「熱海五郎一座」の合同公演、『喜劇 日本映画頂上決戦〜銀幕の掟をぶっとばせ!〜』が16日、東京・青山劇場で初日を迎えた。

伊東四朗一座は、軽演劇を愛する喜劇役者らが集まり2004年に旗揚げ。好評につき2005年、2008年にも公演を実施。そして伊東不在の2006年・2007年に三宅裕司が率いてきたのが熱海五郎一座だ。毎回ゲストを変えながら上演を重ねてきた両一座が、今年、合同公演と称して上演するのは、映画全盛期の1950年代、俳優の引き抜きなどを禁じた大手映画会社間の「五社協定」をめぐる騒動だ。

開演5分前。幕前では一座恒例の開演5分前を知らせる“5分前大使”が登場し、会場を笑いの世界に引き込んでいく。そして、幕が開くとそこは映画の撮影現場。東貴博扮する映画監督がスタッフと準備を整え、東活映画の看板役者・獅子錠児(渡辺正行)を待つところから物語が始まる。

“獅子”を主演に作品を作るもののヒット作には恵まれない東活映画では、新たなスターを探している。そこに、ライバル日日映画のドル箱スター旭圭四郎(伊東孝明)が移籍を申し出たことから、物語は思わぬ方向に展開していく。旭と東活映画の大部屋女優の恋の行方も気になるところだ。

伊東四朗の役どころは、田舎からスターを夢見て上京する大館物太郎。物語のキーを握る人物なのだが、ひょんなことから白塗り姿や歌声なども披露することに。また、実子・孝明との場面では、伊東が孝明の幼少時代のエピソードを明かし、孝明がしきりに照れる場面も。その他、久々に顔をそろえたコント赤信号による往年のネタや、東活映画社長役の三宅の絶妙な突っ込み、次期スター候補・西裕次郎役の小倉久寛や舞台上を大暴れする大物監督役の春風亭昇太など見どころ&笑いどころ満載。そして、特筆すべきはラストの紅白ばりの小林幸子扮する滝野屋水江の歌謡ショー! 青山劇場の装置をフル活用した大がかりなセットはまさに圧巻。さらに、撮影所のメイキャップ係のおばさん役・中村メイコの他では観られないキュートな姿も必見だ。

舞台では、アドリブもふんだんに登場。盛りだくさんの内容に客席からは笑い声が絶えず、カーテンコールでは拍手がやまず、役者たちは2度に及ぶカーテンコールに笑顔で応えていた。

日本を代表する喜劇役者たちの息のあった舞台は、何が飛び出すか分からない面白さがある。綿密に書かれた妹尾匡夫の脚本と、ただただお客様が楽しめることだけを考えた伊東四朗&三宅裕司の演出は、台詞もすべてアドリブのような自然さで思わず笑ってしまう。年齢を問わず人々の笑いのツボを刺激し続けることだろう。

公演は5月30日(土)まで、青山劇場にて行われる。チケットは現在発売中。

取材・文:松原正美

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