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若い才能の発掘と育成に定評のあるトッパンホールのエスポワール・シリーズ。第7回(2009〜2011年)出演の篠崎和子(ハープ)、第8回(2010〜2012年)出演の日下紗矢子(バイオリン)を迎えて、6月11日に記者会見が行われた。
トッパンホールのエスポワール・シリーズは、将来性豊かな演奏家がコンセプトやプログラムを自ら企画。若き逸材の直球勝負と成長を、年1回×3年の全3回公演で追う好評企画だ。これまでには、趙静(チェロ)、大萩康司(ギター)など今後の楽壇を担う逸材たちが出演している。
今年7月からのシリーズ第7回は、ハープの篠崎和子が登場。ハープ界の重鎮、篠崎史子を母にもつサラブレッドは、若くして小澤征爾率いるサイトウ・キネン・オーケストラに参加するなど活躍中のハーピストだ。「シリーズ全3回ですが、Vol.1をハープ1台、Vol.2をハープとフルートの共演、Vol.3を室内楽と、回を追う毎に編成を大きくしていきます。また様々な国のバロックから現代作品を、ハープという楽器でどこまで表現できるか楽しみです」と抱負を語った。
続く2010年からの第8回はバイオリンの日下紗矢子。元ベルリン・フィルのコンサートマスター、ライナー・クスマウルを師にもち、2008年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団でコンサートマスターを務める逸材だ。「シリーズを通して、第二次大戦中に強制収容所で亡くなったチェコの作曲家エルヴィン・シュルホフを取り上げます。演奏機会は少ないですが、お気に入りの作曲家なので、思い切って取り上げます」と、本企画らしく意欲的なプログラムへの挑戦を語った。
集客目標に縛られたりと、実は思い切った挑戦ができないことも多い若手の演奏家たちにとって、トッパンホールのエスポワール・シリーズは自らの成長を促す絶好の機会。過去の出演者はいずれも、シリーズ後にひと回り大きな評価を得ているだけに、篠崎和子と日下紗矢子のふたりからも目が離せない。
シリーズ第7回の篠崎和子(ハープ)の公演は、7月3日(水)トッパンホールにて開催。チケットは好評発売中。続くシリーズ第8回の日下紗矢子(バイオリン)の公演チケットは10月28日(水)一般発売予定。
▼トッパンホール〈エスポワール〉
シリーズ7 篠崎和子(ハープ)
2009年7月3日(水) ソナタ
2010年7月 ハープ&フルート
2011年 フランスの室内楽
シリーズ8 日下紗矢子(バイオリン)
2010年3月14日(日) デュオ ※ピアノ:ブルーノ・カニーノ
2011年 ピアノトリオ
2012年 六重奏
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