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野田秀樹、東京芸術劇場芸術監督に就任!「演劇の底力をみせたい」と熱弁
2009年07月02日 16時25分 [演劇その他]
野田秀樹 東京芸術劇場芸術監督
野田秀樹 東京芸術劇場芸術監督

7月1日、野田秀樹が東京・池袋にある東京芸術劇場の芸術監督に就任し、同日同所にて就任記者会見と就任記念プログラムの発表を行った。

東京芸術劇場は東京都が芸術文化の施設として平成2年に開館した劇場。これまで主に利用者を募る“貸館”として運営をしてきたが、このたびその方向性を大きく転換。野田秀樹を初代芸術監督に迎え、その指揮のもと、積極的に自主事業や共同制作、提携公演を展開していくという。野田は「劇場の色や特徴を出すことより、まずは“とにかくあそこに行けば面白いものが観られる”と思ってもらえる劇場にする」と話す。

「ひとつの言葉でくくることができるようなテーマ性はない、ただ、ずっとお芝居をやってきた人間のカンとして面白いと思うものをピックアップした」と野田が語るラインナップは、自身の作品から海外の劇団まで多彩なもの。まずは7月に男優のみで斬新なシェイクスピアを演じるイギリスの劇団プロペラの来日公演が行われる。8月には野田が2008年にイギリス人俳優とともに作りあげた作品を野田自らが新たに日本語で戯曲を書き、大竹しのぶら日本人俳優とともにする「ザ・ダイバー」や、野田の傑作『贋作・罪と罰』を謝珠栄がミュージカル化した「天翔ける風に」も同時期に上演。さらに来年2・3月には、野田戯曲を松尾スズキが初演出、多部未華子らが出演する「農業少女」の公演が決定し、以上が就任記念プログラムとなる。

ほかに、タイのバンコク・シアター・ネットワークとの共同事業で野田の「赤鬼」「農業少女」の2作品をタイ人俳優・演出家によって上演するプロジェクトを11月に実施。また“芸劇eyes”と銘打ち、小劇場界で目覚しい活躍をする団体との提携公演を行い、これからの演劇界を担う若き才能をバックアップすることも行う。初年度はハイバイ、五反田団、グリング、冨士山アネット、モダンスイマーズの5団体が選出され、9月から2010年2月にかけて連続公演を行う。

会見では「実は劇団プロペラの舞台装置が日本に届かず、中国に行き、香港にまわり、未だに海の上……(苦笑)」という仰天告白も。しかし野田は「大至急手を打って、オリジナルではありませんが日本で装置をつくり上演します。この劇場の未来を象徴するような事件ですが(笑)、僕はこれは演劇の底力をみせるチャンスだと思う。演劇は役者が舞台にたてば成立するもので、今のこの時代、災いを福にかえる力をもつ数少ない芸術。この劇場で芝居の本当の力というものをみせていきたい」とトラブルを逆手に熱く語った。プロペラ 日本公演 『ヴェニスの商人』『夏の夜の夢』は7月2日(木)開幕。その後「ザ・ダイバー 日本バージョン」が8月20日(木)から、ミュージカル「天翔ける風に」が8月21日(金)から開幕する。

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