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10代から70代まで!大地真央が体現するシャネルの生涯
2009年07月03日 17時01分 [演劇]
大地真央主演舞台「ガブリエル・シャネル」が開幕
大地真央主演舞台「ガブリエル・シャネル」が開幕

本日開幕する、大地真央主演の舞台「ガブリエル・シャネル」。初日を控えた2日、東京・新橋演舞場にて公開舞台稽古が行われた。

大地は、20世紀のファッション界に革命を起こしたトップデザイナー、ガブリエル・シャネルの、12歳の少女時代から71歳の晩年までをひとりで演じきる。上演に先立って行われた囲み取材で、「20世紀の女性像を作り上げたガブリエルの姿を見ていただくことが、みなさんの明日の活力源になれば」と大地が語ったように、激動の時代を背景として、常識を打ち破り、生きる意味を問い続けたひとりの女性の強い信念を描く作品となった。

物語は、63歳のガブリエル・シャネル(大地)が、その半生を売れない作家エドワール(葛山信吾)に語るところから始まる。20歳で騎兵連隊の士官エチエンヌ(升毅)に見初められたこと、彼の友人である英国人青年アーサー・カペル(今井翼)との運命的な出会い、幼少期のつらい記憶、そして新時代のファッションへの情熱……。さらには店を閉じ15年間の沈黙に入ることになった顛末から、晩年に沈黙を破ってコレクションを復活させた時代までを綴っていく。全編を通して葛山扮するエドワールが狂言回しとなり、ガブリエルの回想を歴史的背景とともに解説する。

大地はまさに八面六臂の活躍。10代から70代までの演じ分けはもちろん、幼少期に孤児院へ預けられたシーンでのコメディエンヌぶり、また、革新的な女性として、古い形式から解き放たれた装いで立ち居振る舞う存在感はさすが。恋人役を務めた今井は、これがストレートプレイ初挑戦。口ひげにブーツスタイルの衣裳で、気品ある大人の男性といった風情もたっぷり。ソロナンバーや大地とのデュエットでは、「今井翼ではなくカペルとして、ガブリエルに届けるように歌いたい」と語ったとおり、深い響きのある男らしい歌声で包容力さえ感じさせた。また、社交界の華・ミシア役に加え、カフェのマダムとして艶っぽいナンバーを披露する高橋惠子、時代を超えたフラットな立ち位置で大健闘の葛山ら、共演陣の活躍も光る。

演出は宮田慶子。ガブリエルの心情に寄り添うような歌やダンスが効果的に盛り込まれ、音楽劇の印象が強くなった。時代考証に基づいたと思われるスタイリッシュな衣裳は、シンプルにまとめられた舞台美術によくマッチしている。

公演は7月27日(月)まで、東京・新橋演舞場にて。

(取材・文:笠原桐子)

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