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パワフルな阿波踊りに沸く稽古場に、原作者・さだまさしが来訪!
2009年07月08日 14時05分 [演劇]
舞台「眉山−びざん−」稽古場会見より
舞台「眉山−びざん−」稽古場会見より

シンガーソングライター・さだまさしが著した同名小説が原作の舞台「眉山」。8月に東京・明治座で上演される本作の、稽古2日目となる7月7日、原作者のさだが稽古場を訪れ、キャストの宮本信子、黒谷友香とともに作品のクライマックスを彩る阿波踊りの稽古風景を見学した。

「眉山」は2007年に犬童一心監督により映画化され、宮本信子、松嶋菜々子演じる母娘の深い情愛が多くの観客に感動を与えた。同年12月には栗山民也の演出で舞台版も誕生。初演時の熱い反響を受け、ほぼ同じ顔ぶれでの再演が早くも決定した。

東京で働く咲子は、故郷の徳島でひとり暮らす母・龍子が末期がんで余命いくばくもないことを知る。自分に黙って死後の献体を申し込んでいた母の真意をたどるうち、若き母の秘められた恋、死んだと聞かされていた父の存在も明らかになる……というストーリーで、ひとりの女性の死を通じて“愛と生”を問いかける感動作だ。

この日エネルギッシュな踊りを披露したのは、阿波踊りの本場・徳島からの参加者を含む約30名の女性たち。色とりどりの浴衣姿で、「トトンがトン!」「ヤットヤット〜」と元気な掛け声をあげながら稽古場中を練り歩いた。凛とした生き方を貫く龍子を、映画・初演時の舞台を通し演じ続けている宮本は、「もう阿波の血が私の中に入っていますので(笑)、自然に動き出してしまうんです」と、体でリズムを刻みながら熱い視線を注いでいた。今回新たに娘・咲子を演じることになった黒谷は、「生で見る迫力の舞に感動。見ているとやりたくなりますね。私は劇中では踊らないんですが……」とやや残念そうだったが、「この舞台が成功するよう頑張ろうと改めて思いました!」とパワーを注入された様子だった。

またこの日は七夕とあって、“満員御礼”(さだ)、“「眉山」で燃え尽きる!”(宮本)、“公演が成功しますように”(黒谷)と3人それぞれが願いを書き記した短冊を笹の葉に結んだ。「今の世の中にはものすごく閉塞感が漂っていて、みんなが抱えるイライラが邪悪なものに変化している。それを明るいエネルギーに変えていきたいってことも、天の神様にお願いしたいですね」と、さだ。「そういう意味で、阿波踊りのようなイベントは良い爆発になる。テーマは重いけれど明るくて“生”が伝わってくるこの舞台も、良い爆発になるよう期待してます!」と、原作者としての思いをスタッフ、キャストに託した。

公演は8月1日(土)から18日(火)まで明治座にて、その後8月22日(土)から27(木)まで愛知・中日劇場でも上演される。ともにチケットは発売中。

(取材・文:武田吏都)

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