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演 劇
市村正親主演のミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の製作発表が7月23日、都内にて行われた。1964年にブロードウェイにて初演され、日本では1967年に森繁久彌主演で初演されて以来、今までに1303回という上演回数を重ねる人気作だ。
物語は帝政時代のロシアを舞台に、しきたりを守って生真面目に生きるユダヤ教徒のテヴィエと彼の妻や娘たちをめぐるもの。ユダヤ人の苦難という重いテーマを背景にしながらも、娘を思う親心や家族愛、日々の営みなど普遍的な内容が綴られていく。
森繁久彌、上條恒彦、西田敏行に続いて2004年より主人公のテヴィエを務めるのが、市村正親。そのテヴィエが亭主関白を気取りながらも絶対に頭があがらない妻ゴールデに、今回は鳳蘭が初登板する。市村と鳳はお互いを「ツレちゃん(鳳の愛称)」「イッちゃん」と呼び合う仲で、この日の会見もテンポのよいふたりの掛け合いがメインで進行。市村が「『(鳳ゴールデを)待ってた』、という感じ。ツレちゃんが母親だってことは、僕の存在なんて何もないも同然。今回は本当に芝居じゃなく、地でテヴィエをやれそうです」と、鳳を大歓迎しながらもそのパワーに押され気味で話せば、鳳は「イッちゃんとは兄弟のように、何の愛も芽生えず(笑)今日まできていますが、今回は夫婦役。カカア天下、大得意なんでどんどんリードします。ついておいで!」と豪快に応える。このやりとりには、長女役の貴城けいも「すごく楽しくなりそう。楽屋からおふたりの会話は漫才のようでした」と笑っていた。
物語では、テヴィエの意に反した恋愛に3人の娘たちがおちてゆくのだが、その娘たちには貴城けい、笹本玲奈、平田愛咲という顔ぶれ。本作がプロデビューとなる三女役の平田は「東宝ミュージカルに出ることがずっと夢でした」と初々しくコメント。またこの日は出席できなかった笹本から「母(元タカラジェンヌの四季乃花恵)も共演した鳳さんとお会いできることが楽しみ」とのコメントが寄せられた。
3年ぶりの上演となるが、その間に実際に子どもが生まれ、父親となった市村は「うちは息子なんで、娘とはずいぶん違うんだろうなあ。でもいずれ息子にも妹が欲しいから、この作品でそういう(娘を持つ父親の)気持ちを学んでいければいいかな……」と語る。一方鳳は「私は娘が26歳と28歳。ほんっとに! 思い通りにいきません(笑)。この気持ちは実感としてわかっていますので、ものすごくやりやすい役」とのこと。それぞれに舞台でもリアリティある親心を見せてくれそうだ。
公演は10月5日(月)から29日(木)まで、東京・日生劇場にて。チケットは7月25日(土)に一般発売を開始する。なお、今回の公演期間中の10月16日(金)昼公演で、市村テヴィエは通算150回を迎える。市村は「何回やるということよりも、1回1回をしっかりやっていきたい。でも素晴らしい作品なので、続けられる限り続けていきたい」と話した。
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