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演 劇
撮影:源賀津巳
2009年10月9日(金)――この日、爆笑問題の漫才が全国のTOHOシネマズでナマ中継される。中継されるのは、爆笑問題の所属事務所「タイタン」が隔月で開催する『タイタンライブ』。これは爆笑問題をはじめ、タイタン所属の芸人、そしてゲストの芸人のネタが楽しめるお笑いライブである。
しかしながらこのライブ、なんとも人気がありすぎる。チケットは、もはや入手困難。つまりは、幻のライブである。しかし、この“幻のライブ”問題を一気に解消する試みが始まることに。なんと全国のTOHOシネマズ12館で『タイタンシネマライブ』としてナマ中継されるのだ。総キャパ数、約3500席。これだけのキャパなら、もう“幻のライブ”とは言わせない。それにしても、ものすごいスケール……。
そんなワケで、爆笑問題のふたりに新しい試みへの意気込みを聞いたところ、「えっ、寝耳に水です」(太田)、「いま初めて聞きました」(田中)と、想定外の回答が。いやいや、あなたたち当事者なんだから……。なぜか急遽、ぴあが今回の趣旨説明をすることから始まった取材だが、詳細が明らかになるにつれ、ふたりはやる気が高まってきた模様。「まったく新しい試みのような気がしてきた。『福岡で観てる人がいる!』と思ったら、『福岡―っ!』って叫ぶかも」(田中)、「オレは、ふらっとシネコンに来てほしい。ライブ会場だとどうしても構えて観ちゃうけど、シネコンで見る漫才は、いい意味で気楽に楽しめるだろうから」(太田)。
『タイタンライブ』のスタートは1995年。以来15年、90回近く、爆笑問題は舞台に立ち続けてきた。しかも驚くべきことに新作の漫才で。これほどの人気者が2ヶ月に1度のペースで新作を作り続けるのは尋常ではない。爆笑問題の漫才に対する愛と努力と才能があってこそ成しえた偉業である。ちなみに、彼らの漫才は10分間以上の尺がある。しかも10分間、まさに爆笑である。テレビでの尺の短い漫才に慣れてる人は、彼らの質量ともにハイレベルな漫才に驚かされるはずだ。
ナマのライブはキャパに限界がある。だから観られる人もいれば、観られない人もいる。しかし、最高の漫才ならば、ましてや爆笑問題の漫才ならば、観たい人誰もが同じ瞬間を共有できる、それが理想というものだろう。
2009年10月9日――この日、それが現実になる。漫才の新しい可能性と、爆笑問題のさらなる可能性が生まれる日である。
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