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ミュージカル「シェルブールの雨傘」の製作発表が9月9日、都内にて行われた。ミュージカル界の貴公子・井上芳雄と、元雪組娘役トップスター白羽ゆりという美男美女カップルが主演する。

「シェルブールの雨傘」は1964年に公開され、カンヌ国際映画祭グランプリなど数々の賞を受賞したフランス映画。車の整備士・ギイと傘店の娘・ジュヌヴィエーヴという恋人たちの別れを描く切ないラブロマンスを、全編歌で綴っていくミュージカル作品で、ミシェル・ルグランによる甘い音楽、主演のカトリーヌ・ドヌーブの美しさなどで今なお人気が高い。演出を手掛ける謝珠栄は「若かりし頃映画を観て、人生ってなんて切なく、はかないのかなと思いながらハンカチをぬらしました。その感動をそのままお客様に伝えることができたら」と話す。

主役のギイはこれまでにも数々のミュージカル作品に主演している井上芳雄。「ミシェル・ルグランの音楽と、流れるように展開していく物語に引き込まれました。『シェルブールの雨傘』をやるというと年配の方の反応がいいので、その辺をがっちり掴みたい(笑)」とターゲットを定めた様子。ジュヌヴィエーヴには、宝塚娘役トップスターとして、現役時代に『ベルサイユのばら』のマリー・アントワネット、『エリザベート』のエリザベートなど大役を数多く務めてきた白羽ゆり。「全編歌、というミュージカルは初めて。難しさも感じますが、新しい気持ちで頑張っていきたい」と意気込みを語った。またお互いの印象については「カトリーヌ・ドヌーブに負けないくらいおきれい。でも、どんな楚々とした女性なんだろうと思ったら、結構しゃべる(笑)」（井上）、「すごく包容力のある声の持ち主で、自分がハモるのが申し訳ないくらい」（白羽）とそれぞれ話していた。

5月に宝塚歌劇団を卒業したばかりの白羽は、これが退団後初舞台となる。「ポスター撮影の時に、井上さんに『“つけまつげ”付けますか』と質問してしまって、そんなわけないですよね(苦笑)。どうもいろんなクセが残っているみたい」という失敗談も。共演者である宝塚の先輩・香寿たつきは「先日、稽古着はどんなものを着るのか、宝塚時代と同じでいいのか等々、白羽さんからたくさん質問をされました(笑)。とはいえ私も今でも男役の名残がでてしまうのであまりえらそうに言えないんですが」と笑顔をみせた。

共演はほかにANZA、出雲綾、岸田敏志ら。公演は12月5日(土)から28日(月)に東京・日生劇場、2010年1月14日(木)から17日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA！にて。チケットは東京公演が9月19日(土)、大阪公演が9月12日(土)に一般発売を開始する。尚、＠電子チケットぴあでは、東京公演の先行抽選販売「プレリザーブ」の申し込みを、9月14日(月)11:00まで受付中。

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