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森山未來、ともさかりえが見せる“殺人の裏側”
2009年09月18日 16時27分 [演劇]
森山未來、ともさかりえ出演舞台「ネジと紙幣」が開幕
森山未來、ともさかりえ出演舞台「ネジと紙幣」が開幕 撮影:江川誠志

森山未來、ともさかりえらが出演する舞台「ネジと紙幣」が、9月17日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕した。

「ネジと紙幣」は、第48回岸田國士戯曲賞(2004年)も受賞した新進気鋭の作・演出家 倉持裕が、近松門左衛門の『女殺油地獄』を現代に翻案した物語。家業の町工場の仕事も手伝わず、常に何かにイラつき遊びまわっている行人(森山)。家族にも愛想をつかされているが、幼馴染で姉のような存在の桃子(ともさか)だけはなにかと彼の面倒を見ている。ある日、自分が入れあげているキャバ嬢と一緒にいる男を半殺しにしてしまった行人だが、その男が工場の地上げ屋だったことから彼は逆に追い詰められていく。しかし意外なことに物語の結末は行人による桃子の殺害だった……。なぜ行人は桃子を殺したのか、そこにいたるまでに何があったかを紐解いていく構成だ。

歌舞伎の舞台では、色恋からではない刃傷沙汰の理不尽さと、油の中で滑り、転びながら行われる陰惨な“殺し場”の派手さが見どころだが、本作で倉持はその結末よりも、過程を重視した。桃子を殺すに至るまでの行人の心情を丁寧に掘り下げることで、彼の孤独や悔しさなどが浮かび上がる。また、殺される側の桃子の内面もじっくり描かれているのも注目したい。

初日に先だって行われたインタビューでは、森山は「倉持さんの世界観にはとても感じるものがある。言葉のウラにあるものを伝えるのが大変で、一字一句見逃せないです」とアピール。また「殺人を犯す行人はもちろん悪いが、僕自身は彼に共感しているし、突飛なことをやっているつもりはない。どこに罪があるのかというところをみてもらって、人はひとりでは生きていけないということや、人と人との繋がりなど、現代につながる普遍的なテーマを感じてもらえたら」と語った。またともさかも「どんな時代でもトラブルのきっかけは些細なこと。結果だけをピックアップせず、どうしてそこに行き着いたのかを観てほしい。あとはやっぱり未來君の美しさ、輝きを見てほしいですね(笑)」と見どころを話した。

共演は長谷川朝晴、江口のりこ、細見大輔、野間口徹、満島ひかり、小林高鹿、田口浩正、根岸季衣ら。公演は9月27日(日)まで同所にて。その後9月29日(火)・30日(水)に仙台・イズミティ21 大ホール、10月3日(土)・4日(日)に富山・オーバード・ホール、10月6日(火)に愛知県勤労会館、10月9日(金)から12日(月・祝)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!でも上演される。チケットはいずれも発売中。

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