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鈴木杏と高畑充希が主演を務める舞台「奇跡の人」の公開稽古が8日、都内のスタジオで行われた。
「奇跡の人」は“見えない、聞こえない、話せない”三重苦の少女ヘレン・ケラーと家庭教師アニー・サリヴァンの実話に基づく物語。1959年アメリカでの初演以来、世界中で愛され、日本でも過去幾度も上演されている感動作だ。
この日、アニー役の鈴木とヘレン役の高畑は、物語の第2幕、食卓での壮絶な食事シーンを披露。アニーがヘレンを投げ飛ばすなど激しいアクションの連続に、記者から「アザが絶えないのでは?」と質問がでるほど。それに答えて高畑は「だいぶ力加減がわかってきたのでアザも減った」とニッコリ。ヘレンを投げ飛ばす心境を聞かれた鈴木は、「充希ちゃんが首とかひねらなきゃいいなと思ってやっている。爽快感など感じる余裕はない!」と語った。
今回アニーを演じる鈴木は2003年、ヘレン役で初舞台を飾っている。「6年前、ヘレンの時は台詞がないのでト書き中心に台本を読んでいたが、アニーは台詞中心。いろんな人ともかかわっていくし、視点が違うとこんなにも見え方が違うのか、と驚いている」と鈴木。当時の記憶が染みついているようで「アニー役だった大竹しのぶさんの台詞を約1ヵ月毎日聞いていたので、つい稽古でしのぶさんの言い回し“しのぶ語録”が出てしまい苦戦している。本番までには直す!」と苦笑い。また、8歳の時に菅野美穂が演じるヘレンを見て、女優を志したという高畑は、「10代で、しかもヘレンという大役で夢が叶ってしまい嬉しいけど、どうしよう!? 自分で大丈夫かな? と凄く不安だった」と心境を明かした。さらに、台詞のない役を演じることについては「今までは台詞や歌などいろんな感情表現方法があったけど、今回は動きと表情だけなので難しい。でも、終わったらちょっとは成長できるかな」と意欲を見せた。最後に作品について鈴木は、「この作品は偉人の話と思われているが、実は子供がふたり、キーキーとやりあって本当に奇跡が生まれた話で、それがそのまま舞台になっている。作品の新しい一面を見ていただけると思う」と自信をのぞかせていた。
そのほかの出演は、中尾明慶、七瀬なつみ、佐藤B作ら。今回が本作品4度目の演出となる鈴木裕美が務める。公演は10月23日(金)から11月8日(日)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて。そのほか仙台、名古屋、大阪でも上演する。チケットはいずれも発売中。
(取材・文:松原正美)
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