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和製オペラの傑作、三枝成彰作曲「忠臣蔵」の改訂版が上演決定
2009年11月16日 20時08分 [オペラ・声楽]
三枝成彰 オペラ「忠臣蔵」外伝・制作記者発表
三枝成彰 オペラ「忠臣蔵」外伝・制作記者発表

作曲家・三枝成彰がプロデュースするオペラ『忠臣蔵 外伝』(2010年2月19日〜21日 Bunkamuraオーチャードホール)の制作記者発表が、11月13日に都内で行われた。

オペラ『忠臣蔵』は構想期間10年を経て1997年に初演。赤穂浪士の討入を題材に「ふた組の男女の対照的で美しい悲恋」を描き、美しいメロディや壮大な音楽が鳴り響く和製グランドオペラの傑作として高く評価されている。4回目の再演となる今回は、スポーツライター・音楽評論家の玉木正之による全2幕・上演約2時間(初演は全3幕・上演3時間強)の短縮版を上演する。

作曲・プロデュースの三枝成彰は「地方の劇場など色々な所で上演したい。何回も再演できないうちは死ねない―そんな一心で、今回の改訂版制作に挑みました。オペラには人手やお金が大変かかるんです。これまでの上演には歌手・オーケストラ・合唱に裏方も合わせると毎回500人以上の人間が携る規模で、制作費用も5億円以上。今回は何とか1億円以内に収めようとしています」と本作について説明する。

改訂版の構成を手がける玉木正之は「オペラ忠臣蔵の初演を観た後で、三枝さんに『これだけ綺麗なメロディや面白いストーリーなのに、作品の規模が大きすぎて再演できないのはもったいない』とか色々お話をしたんです。そうしたら、なりゆきで改訂版をやってみるかということになりまして。偶然にも島田雅彦さんが台本を制作する場に居合わせたこともあったので、思い切って挑戦したら、意外と好評を頂いて、今回の上演の運びとなりました」と改訂版の再構成を手がけた経緯を語る。

また台本・演出の島田雅彦は、オペラ通としても有名であり、三枝成彰とは『忠臣蔵』と『Jr.バタフライ』(プッチーニ作曲『蝶々夫人』の続編)などのオペラで共演している。「忠臣蔵といえば討入に至るまでの男たちの物語ですが、やはりオペラはソプラノやメゾ・ソプラノの女声が活躍する場が欠かせません。今回は歌舞伎でいう荒事はカットして、和事のみの構成にして、忠臣蔵の背景にある恋の顛末を艶っぽい演出で描きたいです」と意気込みを語った。

キャストには、佐藤しのぶ(綾衣役)、佐野成宏(橋本平左衛門役)、塩田美奈子(お艶役)、樋口達哉(岡野金右衛門役)ほか日本オペラ界のトップ歌手が集結する。

オペラ作曲をライフワークの中心とする作曲家・三枝成彰自ら「最も好きな作品」と語るオペラ『忠臣蔵 外伝』。チケットは現在発売中。公演は2010年2月19日(金)から21日(日)まで東京・Bunkamuraオーチャードホールにて開催される。

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