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石井一孝、浦井健治、金志賢によるミュージカル『蜘蛛女のキス』間もなく開幕
2010年01月04日 16時24分 [演劇]
The Musical『蜘蛛女のキス』会見より。写真は左から、石井一孝、金志賢、浦井健治。
The Musical『蜘蛛女のキス』会見より。写真は左から、石井一孝、金志賢、浦井健治。

1月16日(土)より大阪・梅田芸術劇場 メインホールで幕を開ける、The Musical『蜘蛛女のキス』の公開稽古が、12月29日に東京都内の稽古場で行われた。

『蜘蛛女のキス』チケット情報

このミュージカルの原作は、ラテンアメリカを代表する作家マヌエル・プイグのベストセラー小説。『シカゴ』『キャバレー』の名コンビ、ジョン・カンダー&フレッド・エッブの楽曲を得て、1993年のトニー賞では7部門を受賞した。以来日本でもたびたび上演され、最近では原作のイメージにより近づけた2007年の荻田浩一演出版が好評を博した。今回はその再演で、メインキャストのうち石井一孝(モリーナ役)、浦井健治(ヴァレンティン役)が前回公演から続投。オーロラ/蜘蛛女役で新たに金志賢が登場する。劇団四季出身の金は『キャッツ』でグリザベラ役を700回以上演じ、あの名曲『メモリー』で観客を酔わせてきたミュージカル界屈指のディーバ。彼女の参加で新たな装いを見せる本作に、開幕前から注目が集まっている。

舞台は、ファシズムが台頭する南米の刑務所。同房となった若き政治犯ヴァレンティンとゲイのモリーナは、対照的な価値観や生き方から激しく対立するも、極限状態の中で次第に心を通わせていく。そんなふたりの運命の糸を、モリーナが憧れる映画スター“オーロラ/蜘蛛女”が妖しく操り束ねていく……。

前回から続投の石井と浦井は、抜群のコンビネーションと安定感を見せる。薄化粧を施し髪に花飾りをして現れた石井は、指の先々まで細やかな神経が行き届いた繊細な演技。そこには確かに、たおやかで傷つきやすい女性”モリーナ”が宿っていた。対する浦井はモリーナへの嫌悪感をあらわにする青年を、衒(てら)いのない演技で見せる。お待ちかねの金の歌声は、稽古段階とあってフルボリュームではなかったものの、彼女がまとう雰囲気は凛として気高く、小柄な彼女をひと回りもふた回りも大きく見せていた。そんな彼女に常にまとわりつくようにユニークな動きを見せるのが辻本知彦だ。Noismやシルク・ドゥ・ソレイユにも参加したカリスマ的ダンサーで、この舞台でも彼がひとたび動くと注目せずにはいられない圧倒的な吸引力を持つ。共演の金も、「彼が踊ることによって歌の世界がもっと広がる感じ。その効果を活かしたい」と語る。辻本以外にも、看守や囚人たちが随所で見せるダンスが非常に印象的(振付は名倉加代子、平山素子)。愛と人間の尊厳を問う普遍的ストーリー、圧倒的な歌声、そして独創的なダンスがバランスよく三位一体となった、質の高いミュージカルとなりそうだ。

舞台は1月16日(土)から18日(月)まで梅田芸術劇場 メインホールにて。その後1月24日(日)から2月7日(日)まで東京芸術劇場 中ホールでも上演される。

取材・文:武田吏都

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