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原作者、宮尾登美子も太鼓判。内山理名主演舞台『天璋院篤姫』が華やかに開幕
2010年02月05日 17時18分 [演劇]
舞台『天璋院篤姫』 (c)明治座
舞台『天璋院篤姫』 (c)明治座

2008年のNHK大河ドラマでも人気を集めた宮尾登美子原作『天璋院篤姫』が内山理名の主演で舞台化。2月4日午前、東京・明治座において絢爛豪華に初日の幕が開いた。

『天璋院篤姫』チケット情報

幕末の世。薩摩藩主の島津斉彬(西岡徳馬)にその器量と才覚を見出された今和泉島津家の於一(=のちの天璋院篤姫、内山理名)は斉彬の養女となり、江戸幕府第十三代将軍・徳川家定(今拓哉)の正室として江戸城にお輿入れを果たす。だが、わずか19か月の夫婦生活となった夫・家定の急逝、将軍後継者を巡る対立、第十四代将軍の正室・皇女和宮(遠野あすか)との確執……など、度重なる試練が彼女を襲う。激動の時代に寄り添ったその半生を原作に忠実に描き出した、濃密な4時間(休憩含む)だ。

物語は、島津家の養女となる於一が実家を旅立つ場面に始まる。実母・お幸(秋野暢子)は最愛の娘の門出にあたり「女の道は前に進むしかない。引き返すのは恥」という言葉を贈り、この言葉がその後の篤姫を支える礎となる。大役を務める内山はその言葉どおり、いかなる苦難においても凛と立ち向かう、強い女の生き様を見せる。時に凄みさえ感じさせるその姿は、座長としての風格も十分。場面ごとに替わる、10着以上の華々しい衣裳も目を楽しませる。

幕末を描いた時代劇ながら、現代人にも身近に感じられ深く響く、“モダンな時代劇”に仕上がった。ダイナミックで現代的な朝倉摂の美術も、その役割を担う。篤姫とは対照的に描かれる和宮の生き方など、女たちのドラマとしても骨太な見ごたえがある。

終演直後に行われた会見では原作者の宮尾登美子が内山と対面し、「初日とは思えない頑張りだったわね!」と労った。かねてより内山の“男っぽい芝居”に目をつけ、篤姫役に推したという宮尾は、「(読みが)当たりました(笑)。篤姫の気概や気迫が感じられて、観た方にも勇気がみなぎったと思う」と終始ご満悦。対して内山は、「素敵な台詞がたくさんあって助けられました。精一杯やったこのエネルギーを千秋楽まで継続していきたい」と語った。篤姫さながらに「男らしく行くことも”女の道“」と言い切った内山。一女性の凛とした生き様が、混沌とした時代に一筋の光を投げかける。

公演は2月24日(水)まで。チケットは現在発売中。

取材・文:武田吏都

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