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2001年から2004年にかけて新国立劇場で上演され、当時大きな話題を集めたワーグナー作曲『ニーベルングの指環』全4部作、通称『トーキョー・リング』。その再演シリーズがいよいよクライマックスを迎える。
ワーグナー作曲のオペラ『ニーベルングの指環』は、『ラインの黄金』『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々の黄昏』からなる全4部作で、上演に15時間以上を要する史上最大規模の舞台作品。手にした者が全世界を支配できる“指環”を巡り、天井の神々、巨人族、人間たちの争いと滅亡を描いた物語だ。
この『ニーベルングの指環』に過激な演出を施して話題となったのが新国立劇場のプロダクション『トーキョー・リング』。2001年から2004年に上演され、読み替えを巧みに用いたキース・ウォーナーの演出、ポップでダイナミックな舞台美術は、原作の設定である神話の世界を解体して、大きな注目を集めた。現代社会に通じるメッセージを随所に含んだこの舞台は、初演から時を経た今も鮮烈さを失わず、昨年3・4月に再演された『ラインの黄金』と『ワルキューレ』でも、変わらぬ新鮮な驚きを与えてくれたばかり。
この前半2作品に続く第3作品『ジークフリート』は、若き英雄ジークフリートの成長物語。冒険に出たジークフリートが大蛇を倒し、眠れる姫を目覚めさせるというメルヘン的性格をもつ作品だ。指揮は、壮大な音楽作りで定評のあるダン・エッティンガー(再演の4作品全てを指揮)。そして“ワーグナーの聖地”バイロイト音楽祭などで活躍する歌手陣を揃えての上演となる。
『トーキョー・リング』再演シリーズの第3作目『ジークフリート』は2月11日(木・祝)より全5公演、続く第4作目の『神々の黄昏』は3月18日(木)より全5公演を開催。チケットは発売中。
また『ジークフリート』公演期間中、新国立劇場オペラパレスのロビービュッフェでは特製メニューが登場。ステーキサンドや生ハム、チーズなどをセットにした「ジークフリート・プレート」など、公演にちなんだ料理が味わえる。
■新国立劇場オペラ「ジークフリート」
2月11日(木・祝)・14日(日)・17日(水)・20日(土)・23日(火)
■新国立劇場オペラ「神々の黄昏」
3月18日(木)・21日(日)・24日(水)・27日(土)・30日(火)
会場:新国立劇場オペラパレス(東京・初台)
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