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新国立劇場オペラ『指環』4部作がついにフィナーレ
2010年03月16日 16時25分 [オペラ・声楽]
新国立劇場オペラ「神々の黄昏」舞台稽古より
新国立劇場オペラ「神々の黄昏」舞台稽古より

2009年〜2010年の新国立劇場オペラの目玉企画、ワーグナー『ニーベルングの指環』全4部作。その最後を飾る『神々の黄昏』の舞台稽古が3月15日に新国立劇場オペラパレスにて行われた。

新国立劇場オペラ「神々の黄昏」 チケット情報

ワーグナー『ニーベルングの指環』は、序夜『ラインの黄金』、第一日『ワルキューレ』、第二日『ジークフリート』、第三日『神々の黄昏』からなる全4部作で、上演に15時間以上を要する史上最大級のオペラ作品。物語は、手にした者が全世界を支配できる“指環”を巡る、神々、巨人族、人間たちの争いと滅亡を描く。

今回、新国立劇場で上演されるのは、2001〜2004年の初演で大きな話題を呼んだキース・ウォーナー演出作品、通称『トーキョー・リング』の再演。原作の神話の世界という設定を過激に解体し、ポップな舞台美術、現代社会に通じるメッセージ性、あるゆる箇所に仕掛けられた読み替えが観るものを引き込む。昨年2月から新国立劇場で再演がスタートしており、3月18日(木)からの『神々の黄昏』で完結を迎える。

本公演直前の3月15日に行われた舞台稽古は、4部作のフィナーレに相応しい圧巻の完成度。まず音楽は、全4部作を担当するダン・エッティンガー指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。『神々の黄昏』は壮大な『指環』の世界の最後を飾るだけに、一音たりとも無駄のない究極の音楽といえるが、エッティンガー&東京フィルの演奏は、過去3作上演の経験値を活かし、見事な成熟度をみせる。特にオーケストラを巧みにリードし続けたエッティンガーの指揮は、約5時間の長丁場の舞台に一切の緩みを許さない。巨匠ダニエル・バレンボイムの秘蔵っ子としてドイツほかの一流オペラハウスで叩き上げられた実力は伊達ではなく、東京フィルがこの俊英を4月から常任指揮者に迎えるのも納得だ。

そして歌手陣。『指環』4部作には新国立劇場ならではの豪華キャストが出演しているが、今回の『神々の黄昏』は何と言ってもジークフリート役のクリスティアン・フランツ。約5時間ほとんどの場面の中心でありながら、強靭な喉と歌唱力を発揮し続け、真の愛を得た喜びから裏切り、死まで、英雄ジークフリートを表現しきった。またブリュンヒルデ役のイレーネ・テオリン、ハーゲン役のダニエル・スメギほかの歌手陣も好演。いずれも世界の第一線で活躍する“ワーグナー歌い”の実力を披露し、本公演への期待度を高めてくれる出色の出来栄えとなった。

新国立劇場が贈る『ニーベルングの指環』全4部作の最終章『神々の黄昏』は、3月18日(木)・21日(日・祝)・24日(水)・27日(土)・30日(火)の全5公演を開催。チケットは発売中。

チケットぴあ

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イレーネ・テオリン

キース・ウォーナー

クリスティアン・フランツ 新国立劇場合唱団

ダニエル・スメギ

ダン・エッティンガー

東京フィルハーモニー交響楽団

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