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開催中の第2回沖縄国際映画祭の長編Laugh部門に出品されている韓国映画『My Girlfriend is an Agent』で主演を務めたカン・ジファンが来日し、単独インタビューに応じた。
ジファンは、「国際映画祭と言われる祭典に参加するのは今回が初めて。観客がどれだけ自分のことを知っているのか不安で……」ともらすが、初日のレッドカーペットも2日目の舞台挨拶も大歓声で迎えられ、日本での人気の高さを証明した。役者としての実力ももちろんある。実際、昨年の『映画は映画だ』(キム・ギドク監督)で確かな存在感を残したジファンのもとには、その後多くのアクション映画のオファーが舞い込み、彼はアクション・コメディ『My Girlfriend is an Agent』を選んだ。その理由を「アクションだけではない、プラスアルファのある作品に出演したかったんです」と、役者としての挑戦に重きを置いたと語る。
彼が演じるのは“第7公務員”と呼ばれる国家情報院の要員・ジェジュン。ユニークなのは、ジェジュンもその恋人のスジも、どちらもスパイだという点だ。スパイといえば人を欺くことに長けた職業だが「僕は生れてこのかた人を欺いたことは一度もないですね」と、ファンには嬉しいコメント。逆に欺かれたことは? という問いには「ちょっとだけ騙されてことはあるかな(笑)。僕は今34歳だから、ないと言ったらそれこそ嘘になっちゃうよね」と、いたずらっぽく笑う。そんな彼が演じるジェジュンはちょっぴりたよりなく、どことなく笑いを誘うキャラクター。そのコミカルさを出すためにはある工夫があったと明かす。「観客を笑わせようと意識した時点で他のコメディ映画と同じようになってしまうと思ったんです。だから、真面目に演じることで笑いを取る、そういう演技を目指しました。恋人のスジの方が喧嘩も強くて仕事もやり手。彼女に押されっぱなしだけれど、ジェジュンにとって彼女は愛する人であり、自分がいくら至らない部分があっても彼女を守らなければならないと思っているんです」。自身とジェジュンに共通点はあまりないと言うものの、このコメントから伝わってくる優しさと愛情と強さはカン・ジファンにも通じるような……。真摯な彼の言動がそう物語っていた。
また、印象的だったのは彼の日本語の上手さ。日本のドラマや映画が好きで、それが日本語の勉強に役だっているのだとか。そして「チャンスがあったらぜひ日本の作品にも出てみたいと思っているんです」と、嬉しい言葉を残してくれた。
(取材・文/新谷里映)
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