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市川染五郎、尾上松緑、市川海老蔵、中村勘太郎、中村七之助らが出演する「新橋演舞場五月花形歌舞伎」の製作発表記者会見が4月20日、都内にて行われた。
現在、建替えを控え“さよなら公演”を行っている歌舞伎座。今月の『御名残四月大歌舞伎』で休場前の最終公演となるこの歌舞伎の殿堂に代わり、来月より歌舞伎興行を担う中心的劇場となるのが新橋演舞場だ。その皮切りとなる5月は、歌舞伎界の次代を担う花形俳優を中心に据えた座組で贈る。この興行について、安孫子正 松竹株式会社専務取締役は「(現)歌舞伎座がなくなる、これはひとつの時代の節目。歌舞伎は山あり谷ありの時代もあったが、現代は80代の方から20代・30代、それぞれの世代で興行が打てるほど充実していて、400年の歴史の中でも黄金時代。後世、この時代がどういう時代だったかはっきりわかる、若い人たちの熱意溢れる舞台を届けたい」とその意義を語る。
この重要な時期を任された俳優陣はそれぞれ次のようにコメント。「縁のある役ばかりやらせていただく。(新しい歌舞伎座ができるまでの)3年間で自分がどれだけ成長できるか、その最初の月だという気持ちで取り組みたい」(染五郎)、「4月に歌舞伎座で先輩たちがやっている演目もある。比べられるのは当然だが、足元に一歩でも近づけるようにしたい」(松緑)、「同世代、七代目幸四郎の血を引くはとこ(染五郎、松緑)と舞台を一緒にできることはとて嬉しい。刺激しあって、切磋琢磨して成長していけたら」(海老蔵)、「歌舞伎座が今月でなくなります。でも歌舞伎がなくなるわけではありません。このメンバーでやれることを楽しみに、熱い熱い舞台を勤めたい」(勘太郎)、「歌舞伎座がなくなることによって、今までご一緒させていただけなかった方々と芝居を一緒にできるんじゃないかというのが一番の楽しみでした。それがもう次の月から夢が叶った。お芝居をご一緒したことがほとんどない染五郎さん、松緑さん、海老蔵さんと一緒に舞台を作っていけることが本当に楽しみ」(七之助)。
公演は5月4日(火・祝)から5月28日(金)まで、新橋演舞場にて。演目は、昼の部が『菅原伝授手習鑑』寺子屋、『義経千本桜』吉野山、『新皿屋舗月雨暈』魚屋宗五郎、『お祭り』。夜の部が『一谷嫩軍記』熊谷陣屋、『うかれ坊主』、『歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜』三浦屋格子先より水入りまで。出演はほかに、左團次、秀太郎、歌六、芝雀、福助ら。
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