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音楽監督クリスティアン・アルミンクのもと、緻密なプログラムと音楽創りが評価されている新日本フィルハーモニー交響楽団が、2010-11シーズン(9月〜2011年7月)の記者会見を5月14日に都内で行った。
「新日本フィルハーモニー交響楽団2010-11」チケット情報
2010-11シーズンで注目すべきは、同楽団の主軸となる定期演奏会(トリフォニー・シリーズ全16公演、サントリーホール・シリーズ全8公演)を担当する指揮者がわずか4人ということ。音楽監督クリスティアン・アルミンク(9月・10月・2011年5月・7月)のほか、3人の客演指揮者―ダニエル・ハーディング(2011年3月・6月)、フランス・ブリュッヘン(2011年2月)、インゴ・メッツマッハー(11月)が各定期演奏会に登場する。音楽監督アルミンクは、指揮者の人数を絞りこんだ理由について「なるべく多くの時間をオケと一緒に過ごして欲しいからです。いずれも超一流である3人の客演指揮者とオケが、密で集中した時間を共有することで、音楽面での質の向上はもちろん、人間的な良い関係も築けるはずです」と語った。
ダニエル・ハーディングは、若くしてウィーン・フィルほか世界のトップオーケストラと共演する俊英指揮者で、アルミンクとは1996年のタングルウッド音楽祭で小澤征爾のもとで共に学んで以来の友人。新日本フィルとはすでに数回共演しており、新シーズンより『ミュージック・パートナー・オブ・NJP』として同団とより緊密な関係を築くこととなる。
現代音楽のスペシャリストであるインゴ・メッツマッハーは、新日本フィルが共演を待望していた鬼才。非常に知的なプログラミングに特徴があり、アルミンクとともに現代音楽にも意欲的に取り組む同団とは、さらなる相乗効果が期待できそうだ。定期演奏会では、ハルトマン作曲『交響曲第6番』などの難曲を指揮する。
そしてフランス・ブリュッヘンは言わずと知れた古楽界の巨匠で、2009年2月の『ハイドン・プロジェクト』で新日本フィルから鮮烈な演奏を引き出し、再登場が熱望されていた。新シーズンは定期演奏会に加え、新日本フィル&すみだトリフォニーホール共同開催『ベートーヴェン・プロジェクト』(2011年2月・全4公演)にも登場する。
また記者会見では、2003年9月から続く音楽監督クリスティアン・アルミンクの任期を2012-20113シーズンまで延長することを発表。これにより合計10年の長期政権となる。欧州の楽壇からも高い評価を受ける俊英アルミンクとの蜜月をさらに深め、楽団創立40周年を迎える2012年に向けたさらなる飛躍が期待できそうだ。
新日本フィルハーモニー交響楽団2010-11シーズン公演のチケットは7月3日(土)より順次一般発売予定。
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