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ヨーロッパ企画の最新作は、近未来の“サーファー”と“終わらない夏”がテーマ
2010年06月17日 17時32分 [演劇]
ヨーロッパ企画『サーフィンUSB』会見より。写真左から、諏訪雅、永野宗典、上田誠
ヨーロッパ企画『サーフィンUSB』会見より。写真左から、諏訪雅、永野宗典、上田誠

創作のベースを京都に置きながら、全国へと作品を発信し続けるヨーロッパ企画。舞台空間を“地形”と位置付け、その“地形”とさえない登場人物、計算された日常会話といったアイテムを密接に絡ませ、コメディへと昇華。ユルさと緻密さを同時に内包する独特な魅力で、幅広い観客の支持を得ている。

ヨーロッパ企画『サーフィンUSB』チケット情報

新作『サーフィンUSB』は近未来、情報化した世の中のサーファーと終わらない夏をモチーフに、SFの要素も入った作品。その全国公演を前に6月16日に福岡市内で記者会見が行われ、作・演出の上田誠と、出演の永野宗典、諏訪雅が意気込みを語った。

「タイトルが先に決まりました。『サーフィンUSA』というモノに対して、僕らがやるならAを望みつつBぐらいに落ち着くのかな……と。サーフィンって実は情報と密接に関わってるんですよね。気象情報を常にチェックしてないと、いい波にありつけないとか。それがさらに情報化した“少し先の未来”ならどうなるのか。例えば温暖化で、本当に終わらない夏が来たらどんなことが起こっているのか。それからサーフィンって、さして世の中に必要じゃなかったりする遊びの要素が大きいと思うんですよね。でも命をかけて、人生の重心をそこに置いているサーファーという人たちがいて、ある意味とても人間的な営みで、興味深い。後ろめたさを持ちつつ、人生のメインストリームじゃないところに物語を見いだした人たちの話になりそうです。サーファーを演じるにあたっては、もちろん脱ぐ方向で考えております(笑)」(上田)

「まず“大丈夫か?”と思いましたね。海だったり波だったり不定型なものを演劇で表現するというチャレンジが、結構ハードル高いと感じています。サーファーの役だということでボディチェックされたわけですが、青白くて幼児体型だということが分かりまして顔が曇りました(笑)。これから夏に向けて魅せる身体作りというか、肉体的アプローチをしていこうかなと思っています(笑)」(永野)

「肉体的なことが一番気がかり……(笑)。僕の身体についているこの脂肪を、いかに芝居に自然に溶け込ませるか、ですかね。サーフィンには今まで関わったことがなかったんですが、培われた文化みたいなものはすごく面白いですね。舞台が終わった頃、やり始めてしまうのではないかと思います」(諏訪)

およそサーファーとは縁がないヨーロッパ企画の面々が、今回はどんなユルくて緻密なコメディを見せてくれるのか楽しみだ。

公演は、7月28日(水)から8月1日(日)まで京都・京都府立文化芸術会館、8月4日(水)から15日(日)まで東京・本多劇場、8月20日(金)から21日(土)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、8月28日(土)から29日(日)まで福岡・ももちパレス 大ホール、8月31日(火)に広島・アステールプラザ 大ホール、9月3日(金)に名古屋市青少年文化センター アートピアホールにて上演される。チケットはいずれも発売中。

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