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坂本昌行3年ぶりのストレートプレイはジェットコースター・コメディ
2010年07月05日 16時31分 [演劇]

V6として活躍する傍ら多くの舞台で高い評価を得ている坂本昌行が、約3年ぶりのストレートプレイに出演する『アリバイのない天使』。人気演出家G2の作・演出のもと、愛華みれ、風間俊介、鈴木綜馬、横山めぐみら実力派キャストをそろえて贈る本作の初日が、7月3日、満員の客席を迎えて東京グローブ座で開幕した。

舞台は渋谷の雑居ビルにある怪しげな事務所。そこへ一流企業をクビになった西村(坂本)がやってくる。自分に濡れ衣を着せた上司・田中(鈴木)の後をつけてきたものの、そこがアリバイ工作を生業とする会社と知って驚く。上司の秘密を暴くべく、成り行きで働くことになる西村。社長の黒川(久ヶ沢徹)、工作のシナリオ担当の五十嵐(愛華)、バイトの多田(風間)のもと、今まで知らなかった世界を垣間見ることに。そんな中、キャバクラ嬢の柚奈(安倍麻美)を許婚と別れさせるという仕事が入るが…。

近年は大劇場での活躍が目立つG2だが、テンポのいい会話の応酬で展開する物語運びは、やはり小劇場出身ならでは。久ヶ沢を始め、警察に追われる松本役の菅原永二(猫のホテル)、刑事・林役の植本潤(花組芝居)らがそれによく応え、笑いの連打で客席を引き込んでいくのがさすが。彼らと、愛華や鈴木、横山の芯のブレない演技陣の中で、かれらに巻き込まれていく真面目でダメな元サラリーマンを演じる坂本がいい。不器用だと自覚していながら、それでも自分のやり方を貫く“普通の男”、西村。そんな彼が価値観の異なる人々に接することで、傷つきながらも再生していく姿は、誰しもが共感を覚えることだろう。

ゲネプロ終了後の囲み会見では、「稽古がすごく楽しくて、本番が始まるのが寂しいと思ったくらい。僕は出ずっぱりで水を飲むタイミングもないですが(笑)、二転三転、十転くらいするジェットコースターのような作品なので、ぜひ何度も観て頂きたいです」(坂本)、「皆を引っ張ろうと思っていたのに、今では坂本くんに引っ張られてます」(愛華)、「いろんな芝居が出来て嬉しい。昔からアニキと慕ってる坂本くんと一緒にやれて楽しいです」(横山)と、キャストも興奮気味。肩の力を抜いて楽しめる、初夏にぴったりの娯楽作だ。

公演は19日(月・祝)まで東京グローブ座にて。その後、7月22日(木)から25日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼでも上演。チケットは発売中。ただし、インターネットでの販売はなし。

取材・文:佐藤さくら

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