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耽美な世界観と、ユーモアたっぷりの芝居が好評を博している舞台『マグダラなマリア』。この舞台の第3弾が、8月6日の大阪公演からスタートした。
舞台『マグダラなマリア』とは、2008年11月に初回公演を行うやいなや、口コミで評判が広まり連日満員となった人気の作品である。歌手であり、女優であり、高級娼婦であるマリア・マグダレーナが繰り広げるエロチシズムと耽美性に富んだステージは、主演のマリア以外すべて男性キャスト。男優が女役も演じることで知られ、本格的な歌をはじめ、コメディとサスペンスが相まったストーリーも人気となっている。シリーズ3作目となる今公演では、マリアが経営する開店間近の娼館・魔愚堕裸屋を舞台に、健気な少女娼婦の過去とその陰に潜む陰謀を描く。
一幕では、オープニング直後から、マリアの親友グレイス(津田健次郎)、執事コバーケン(小林健一)、クリッパラ(藤原祐規)の小気味よい掛け合いにより客席からは絶えず大きな笑いが起き、マリアの圧倒的な歌唱力によって会場中が息を飲んだ。その後も、マッチ売りの少女ソフィー(米原幸佑)&オットー(酒井敏也)親子と俳優ペーター(豊永利行)のユーモアかつ背徳的なやりとりのほか、ナチのSS女将校アンナ(太田基裕)がアポロ(岡田亮輔)に淫靡に迫るシーンなど『マグダラなマリア』ならではの展開が続き、会場は独特の空気で満たされた。
二幕では一転してシリアスなシーンが続き、ソフィーとセシル(佐藤永典)の新たな友情のほか、エスメラルダ(小野田龍之介)の正体、セシルとアポロの過去、そして魔愚堕裸屋開店の裏で張り巡らされていた陰謀が明らかになっていく。6日の初日は、怒涛の展開とキャスト達の熱演により、フィナーレでは割れんばかりの拍手が巻き起こった。
大阪公演は、8月9日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて開催。東京公演は、8月12日(木)から8月22日(日)までサンシャイン劇場で上演される。東京公演のチケットは発売中。公演の詳しい情報は、公式ブログ「魔愚堕裸屋 くらしの手帖」http://yaplog.jp/magudara/にて、現在公開中。
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