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東京芸術劇場ラスト公演は、永井愛と渡辺えりが放つ新作2作
2010年12月03日 16時36分 [演劇]
会見より。写真左から、根岸季衣、沢口靖子、吉田栄作、永井愛
会見より。写真左から、根岸季衣、沢口靖子、吉田栄作、永井愛

2011年4月から改修工事に入る東京芸術劇場の改修前最後の公演に、永井愛作・演出の二兎社30周年記念公演『シングルマザーズ』と渡辺えり作、鵜山仁演出の舞台芸術学院60周年記念公演『月にぬれた手』が決定し、12月2日、その製作発表が行われた。永井、渡辺、鵜山のほか、この日は『シングルマザーズ』出演の沢口靖子、吉田栄作、根岸季衣、『月にぬれた手』に出演する文学座の金内喜久夫と神保共子、木野花、もたいまさこらが登壇した。

沢口靖子、吉田栄作、もたいまさこ、平岩紙ら出演者の写真

『シングルマザーズ』は、ひとり身で子供を育てる女性の支援団体“ひとりママ・ネット”の話。構造改革による児童福祉手当削減を阻止するため、国会をも動かした傷つきやすくもたくましい女性たちを描く。「たまたま身近にシングルマザーがいて話を聞くうちに、(舞台で)シングルマザーを描くことでシングルマザー以外のことも描ける」と思ったという永井は、“真面目すぎるが故に面白い”と沢口に白羽の矢を立てた。事務局長・直役の沢口が「台本を読んで、地声でやらせていただける役だ!と感じました。新たな役にチャレンジします」と笑顔で答えると、DVの傾向があると見られる謎の男役の吉田栄作は「今回DV男をやらされます(笑)。自分とはまったく別人格なのでやりがいがある役。僕も新しい役に挑戦させていただきます」と苦笑していた。

一方、『月にぬれた手』は、渡辺が描いた1997年の『光る時間(とき)』(演劇集団 円)、2002年の『月夜の道化師』(文学座)に続く作品で、“昭和三部作”と銘打ちその掉尾を飾る。渡辺、鵜山をはじめキャストも全て、劇場と同じ池袋にある舞台芸術学院出身。渡辺10年越しの悲願ともいえる高村光太郎の戦後の隠棲生活を描く作品を、同じ学び舎で切磋琢磨したメンバーが演じる。戦後の7年間、山形県の山村で農耕自炊の生活を送っていた高村光太郎。その山荘を直接見に行ったという渡辺は「(約3畳の掘っ立て小屋に高村光太郎が)7年間住んでいたことにショック。これは戦争開始時に戦争賛美する詩を本気で書いたことで多くの人が死んでいったことへの反省、それで自分を罰したのではないか」とすさまじさを物語り、己と戦争と向き合い、自分の行ったことを反芻したであろう高村光太郎を描くという。また、演出の鵜山が「これは現行の東京芸術劇場最後の公演。(演出プラン的に)何でも出来るの! でもあんまり予算はない(笑)」とスタッフ、キャストを煽ると、「火も水も使うことが出来る!? ちょうど沼から智恵子(平岩紙)が出てくるところがあるから……」と渡辺が発言。すると「だから(それを未完の台本に早く)書いて(笑)!」と鵜山がツッこむなど、丁々発止の楽しいやりとりを見せた。

二兎社『シングルマザーズ』は2011年2月20日(日)から3月27日(日)まで、東京芸術劇場 小ホール1にて、『月にぬれた手』は2011年3月17日(木)から31日(木)まで、東京芸術劇場 小ホール2にて上演。チケットは二兎社が2011年1月15日(土) より、『月にぬれた手』が2011年2月1日(火)より一般発売。

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