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演 劇
東京・新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎』で、中村歌昇が三代目中村又五郎を、歌昇の長男・中村種太郎が四代目中村歌昇を襲名する。歌昇は55歳、立ち役として幅広い役どころを演じる実力派。種太郎は22歳、若手立ち役として活躍中だ。5月6日には中村吉右衛門も同席し、親子揃っての会見も行われた。
中村吉右衛門
「私共にとりましては、吉右衛門劇団のお師匠番も勤めていた又五郎のおじさんの三回忌も過ぎ、この度の襲名の話をいただきまして、『ああ、これで播磨屋も安泰だ』とつくづく感じております。襲名というのは、ただ名前が変わるというだけではなくて、何か殻を破ったり新しい面が出たりする効果がございます。歌昇さんは既に立派な役者でございますけれども、さらにこれで飛躍をしてくれると、播磨屋のお師匠番になってくれると期待しております」
中村歌昇
「播磨屋のお兄さん(吉右衛門)のお力添えがなければ今日この日を迎えることができなかったと思っております。先代の又五郎のおじさんが大事に育ててきたお名前を、襲名をさせて頂くうえからは、播磨屋の一員としてますます芸道に精進をいたしまして、そして播磨屋の芸というものをしっかり身に付け、今後の舞台に一生懸命取り組ませて頂きたいと思っております。先代の又五郎のおじさんには本当に色々なお芝居を教えて頂きました。普段も優しいお方で、ご自宅で厳しく稽古をつけて頂いた後に、よく『じゃあちょっと飲んで帰れ』とおっしゃっていただいた思い出がございます。また倅と一緒に襲名をさせて頂く機会を与えて頂きましたことに感謝をしております。ふたり同時の襲名ということで、しばらくは『歌昇さん』と呼ばれた時に一緒に振り向いてしまうのではないかと思っております(笑)」
中村種太郎
「歌昇という名前は、父はもちろんですが、私が一度も会ったことのない祖父が名乗っていた名前でもあり、とても感慨深いものでもあります。私の襲名の話は、父とふたりでご飯を頂いている時でしたので、最初は冗談ではないかと思っていたのですが、段々と日にちが経つにつれ、『ああ本当に襲名させていただくんだ』と思うようになり、今はとても緊張しております。この襲名を機に、播磨屋の一員としてますます勉強し精進していく所存でございます」
襲名披露は、今年9月の新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎』を皮切りに、10月の愛知・御園座『吉例顔見世』、来年3月の京都・南座『三月大歌舞伎』、4月の香川・金丸座『四国こんぴら歌舞伎大芝居』、6月の福岡・博多座『博多座六月大歌舞伎』、7月の大阪・松竹座『七月大歌舞伎』で行われる。
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