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この夏、東京・帝国劇場で上演されるミュージカル『三銃士』の製作発表が5月30日に行われ、出演する井上芳雄、瀬奈じゅん、山口祐一郎らが作品への意気込みを語った。
アレクサンドル・デュマによって書かれ、世界各国で親しまれている文学作品『三銃士』。銃士に憧れる青年ダルタニャンと三銃士の友情や信頼、勇気といったものを、ある陰謀をめぐる駆け引きの中で描き出していく冒険活劇だ。近年では三谷幸喜が脚色、脚本を手がけたNHKの人形劇や、オーランド・ブルームが出演する映画版などが話題だが、今回帝国劇場で上演されるのは、2003年にオランダで初演、その後ドイツでも上演されたミュージカル。ヨーロッパでの好評を経て、今回アジア初上陸となる。
この日の会見は、井上芳雄扮するダルタニャンのナンバー「今日がその日」の披露からスタート。キャッチーで勢いのある楽曲で、約4800通の応募の中から選ばれた1000名のオーディエンスも熱心に聴き入っていた。その井上は「今まではどちらかというと王子様的、品のいい役を得意としてきたんですが、そろそろちょっと力強い役もやらせてもらいたいなと思ってたところにこの役をいただきました。殺陣もあまり得意ではないのですが、本番までには得意だと言えるようにしたい」と意気込みを。また「“ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために”というテーマは今こそ心に留めておきたいメッセージ。今この時期にこの作品を日本でやらせていただくというのは運命だと思っています」とも話していた。
悪女ミレディ役の瀬奈じゅんは「悪いだけではなく、一途に男性を思う女らしさも出せれば。いろんな面があるのが魅力的な役です」、三銃士たちの前に立ちはだかるリシュリュー枢機卿役の山口祐一郎は「みんなが和気藹々と楽しそうで、僕の役は孤独です(笑)。本当に敵役って大変なんだなと思います」とコメント。また殺陣のシーンもふんだんに盛り込まれた作品とのことで、現在その稽古に追われているという三銃士役の橋本さとし、石井一孝、岸祐二は、「フェンシングは日本的な袈裟斬りなどと違って、基本的に“突き”。幼少からチャンバラごっこをやっていた我々とは違う文化で表現するのが難しい」(橋本)、「今年は正月から別の芝居でもフェンシングをやっていたのですが、今までの自分の経験は全部なかったんじゃないかというくらい大変」(石井)、「現段階では残念ながら、一番殺陣が上手なのは瀬奈さんです(苦笑)」(岸)とそれぞれ苦労を話していた。
公演は7月17日(日)から8月26日(金)まで、帝国劇場にて。チケットは現在発売中。9月3日(土)から28日(水)には福岡・博多座でも上演される。
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