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石丸幹二と坂東三津五郎が、青山真治の舞台初演出作品で新境地
2011年06月10日 16時29分 [演劇]
「GGR グレンギャリー・グレン・ロス」石丸幹二
「GGR グレンギャリー・グレン・ロス」石丸幹二

石丸幹二と歌舞伎俳優の坂東三津五郎が主演する舞台『GGR グレンギャリー・グレン・ロス』。この舞台の公開稽古が本日の開幕に先駆け、6月9日、天王洲 銀河劇場にて行われた。アメリカの劇作家デヴィッド・マメットの1984年ピューリッツァー賞受賞作で、映画『摩天楼を夢みて』の原作としても知られる作品。演出には6月18日(土)に自身4年ぶりとなる最新作『東京公園』の公開を控える映画監督の青山真治。青山にとってはこれが初めての舞台演出となる。

「GGR グレンギャリー・グレン・ロス」の公演情報

中華料理店に3組の男たちが座っている。いずれも厳しい営業競争でしのぎを削る同じ不動産会社の面々だ。落ち目のセールスマン・レヴィーン(三津五郎)が支社長のウィリアムソン(今井朋彦)から契約の見込める顧客名簿を入手しようと取り入っていると、別席では会社の経営方針に不満を持つ同僚のモス(加藤虎ノ介)が気弱なアーロナウ(大鷹明良)に顧客名簿の略奪計画をほのめかす。さらに別席ではローマ(石丸)が隣に座った大人しい客・リンク(テイ龍進)から契約を取り付けようと言葉巧みに誘いかけている。舞台は一変して、荒らされた会社の事務所。顧客名簿、契約書、電話までもが盗まれ、社員たちは刑事ベイレン(坂東八大)からの事情聴取を受けて……。

圧倒的なセリフ量でラストまで押し切る本作。演出の青山が大ファンと公言する主演の石丸と三津五郎は、セリフ回しの上手さでその期待に応えた。石丸は野心を隠そうとしない狡猾な役どころ。口汚い言葉で罵り、事が上手く運ばないと当たり散らす。彼のパブリックイメージとは真逆の配役で新境地を開く。一方、三津五郎は年下の支社長に邪険にされながらも、昔ながらの情に訴える作戦で相手を説得しようと必死だ。物腰は柔らかいがしぶとく、とにかく引きさがらない。相手に畳みかけるようにセリフを話す共演者が多い中、三津五郎の噛んで含めるように話す様が印象的で、他のキャストとの違いを際立たせていた。

男という生き物は女からの評価ではなく、周りの男の評価がないと生きていけない。追い詰められた男たちの孤独をあぶり出すこの作品、東京公演は6月10日(金)から19日(日)まで。その後6月22日(水)の北九州芸術劇場 中劇場、6月25日(土)・26日(日)の兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールと各地を回る。チケットはいずれの会場も発売中。東京公演のみステージツアー付チケット、割引当日券販売あり。

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