タレント ニュース
クラシック
ドイツ・オペラの名門、バイエルン国立歌劇場が6年ぶりの来日公演の開幕を翌日に控えた9月22日 都内で記者会見を開催。ニコラウス・バッハラー総裁、音楽総監督ケント・ナガノ、ヨハン・ボータ、ワルトラウト・マイヤーらが登壇した。
今回の来日公演では、日本でも高い人気を誇るソプラノ界の女王エディタ・グルベローヴァを主演に迎える『ロベルト・デヴェリュー』(ドニゼッティ作曲)、劇場と縁の深い大作曲家ふたりの名作―『ローエングリン』(ワーグナー作曲)と『ナクソス島のアリアドネ』(リヒャルト・シュトラウス作曲)を上演する。
バッハラー総裁は、一大事業と捉える今回の日本公演に向け、4年前から準備を進めていたことに触れ、日本公演への参加を強く希望するメンバー400名で来日したことを明かした。「震災後の日本で意欲の高いスタッフと世界的なソリストを揃えて日本公演を行える事を嬉しく思います。私たちは世界を代表するオペラハウスのひとつだと自負しています。今回の3作品はどれも劇場を代表するもので、芸術性の高さをつぶさに見ていただきたい」と自信をのぞかせた。
今回『ローエングリン』『ナクソス島のアリアドネ』で指揮者として日本でのオペラ・デビューを果すケント・ナガノは「明日からの本番に向けて準備万端です。エキサイティングな気持ちで臨みたい」と抱負を語った。
会見には『ローエングリン』のキャストが登壇。ワーグナーテノールとして知られるヨハン・ボータ(ローエングリン役)は、「2年前にミラノ・スカラ座日本公演で歌ったばかりですが、また日本で歌えて嬉しく思っています」。これまで何度も来日しており、今回バイエルンでは初のオルトルート役を披露するワルトラウト・マイヤーは、「日本の観客は、来るたびに素晴らしいと感じます。今回の舞台もとても楽しみです」と、日本公演への思いをそれぞれ語った。
バイエルン国立歌劇場 来日公演は、9月23日(金・祝)から10月10日(月・祝)まで、神奈川県立県民ホール、東京文化会館、NHKホールで上演される。また、9月28日(水)にはサントリーホールにて、来日記念特別演奏会としてバイエルン国立管弦楽団の公演も開催される。チケットは発売中。
■バイエルン国立歌劇場 2011年日本公演
《ロベルト・デヴェリュー》
9月23日(金・祝) 神奈川県立県民ホール
9月27日(火)・10月1日(土) 東京文化会館
《ローエングリン》
9月25日(日)・9月29日(木)・10月2日(日) NHKホール
《ナクソス島のアリアドネ》
10月5日(水)・8日(土)・10日(月・祝) 東京文化会館
《特別演奏会》
9月28日(水) サントリーホール
関連リンク(外部リンク)
関連タレント
クラシックのニュース もっと見る
-
クラシック
2022年07月14日 13時00分 更新弦楽四重奏の未来へ!クロノスQ、19年ぶり来日 -
クラシック
2022年07月08日 15時30分 更新ウィントンの協奏曲を再演。石田泰尚に熱狂する夜 -
クラシック
2022年07月04日 12時00分 更新無垢な「愚者」をどう演じる?二期会パルジファル -
クラシック
2022年07月01日 13時00分 更新現実と幻想が同居する不思議!新国ペレアスの衝撃 -
クラシック
2022年06月16日 11時30分 更新歌う喜びいつも!ショパンコン3位のスペイン新星