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2月より全国各地を巡っている錦織健プロデュース・オペラ vol.5『セビリアの理髪師』。「初めてでも楽しめるオペラ」をコンセプトに作られた本企画の魅力を、プロデューサーを務めるテノール・錦織健が自ら語ってくれた。
錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』の公演情報
「私がオペラを好きになった理由のひとつは映画だったんです。ゼフィレッリの『ロミオとジュリエット』や『ブラザー・サン シスター・ムーン』とか、古いヨーロッパへの憧れです。いまヨーロッパの若者が日本のキャラクターに憧れてたりしてますが、それと同じで異文化の特別なキャラへの憧れがきっかけでした」と語る錦織健。
「確かにオペラは敷居が高い。誕生したのは歌舞伎と大体同じですし、様式の違和感を最初は感じるかもしれません。だけど、それも簡単に克服可能。(私たちが作るオペラは)分かりやすいストーリー、ゲラゲラ笑えてボロボロ泣ける、そういうシンプルな要素で構成していますから、説明不要で楽しんでもらえるはず」と自信をのぞかせる。「例えば、レディー・ガガを聞いている人も全員が英語を理解している訳じゃないですよね。何だか分からないけど、あのファッションが好きだという人もいる。始まりは、興味があったから、好きだからで十分。オペラにだって難しい説明は特に要らないと思います」と語る。
「オペラの醍醐味は、やっぱり鍛え上げられた歌手のテクニック。クラシック以外の分野の人は、真似したくても出来ない歌が売りですね。あと、もちろん笑いも。(今回の演目「セビリアの理髪師」の)セリフはイタリア語だし、字幕を見ただけでは笑えない。でもボディアクションやヘンな声とか(笑)、言葉で説明の必要がないギャグをたくさん織り交ぜています。よくキャストに言ってるのは、フィギュアでいえば、3回転半ジャンプしたあとにギャグをかませ!(笑)」と、そういう過酷な要素も楽しんで欲しいと話す。最後に「ビギナーの人に安心して楽しんでもらえるよう工夫を凝らしているので、安心して来て下さい!笑わせまっせ」と熱いアピールで締め括った。
錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』は、3月18日(日)・20日(火・祝)の東京公演ほか、4月7日(土)の愛知公演まで各地で開催。チケットは発売中。
●錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』
[公演日程]
《東京》3月18日(日)・20日(火・祝) 東京文化会館 大ホール
《三重》3月24日(土) 三重県文化会館 大ホール
《埼玉》3月31日(土) サンシティ越谷市民ホール 大ホール
《愛知》4月7日(土) 愛知県芸術劇場 大ホール
取材協力:ぴあ×starcat編集部
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