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神奈川国際芸術フェスティバルが豪華ラインナップで今秋開催!
2012年06月12日 12時24分 [フェスティバル]
宮本亜門
宮本亜門

第19回神奈川国際芸術フェスティバルが9月から11月にかけて開催される。会場は、充実した舞台機構を備えた神奈川県民ホール、昨年1月に開場したばかりのKAAT 神奈川芸術劇場、さらに日本で最も古い公共の音楽専用ホールである神奈川県立音楽堂という、それぞれが個性を打ち出している3会場。今回のテーマはオペラ。とはいえ上演作品は伝統的なオペラにとどまらず、声による多様な表現方法による作品群で構成。総合芸術としてのオペラを、さまざまな角度からとらえ直す試みだ。その記者会見が6月11日、作曲家の一柳慧(神奈川芸術文化財団・芸術総監督)、演出家の宮本亜門(KAAT 神奈川芸術劇場・芸術監督)らを迎え、都内で行われた。

第19回神奈川国際芸術フェスティバルチケット情報

まずは一柳が「現代の催し物は音楽や映像にコンピューターを取り入れたりと、いろいろな可能性をもっている。ひと口に“オペラ”といっても千差万別。このフェスティバルで、新しい総合芸術としてのオペラを考えたい」と趣旨を説明。宮本もうなずきながら「海外留学中にオペラを観て衝撃を受けたのが、僕の演出家人生の始まり。だから“オペラはこうあるべき”というのはない。世界中のスタッフがオペラの将来に危機感を持っている今、もっと自由にオペラを楽しんでいいんじゃないかと思います」と意気込みを語った。

続いて、世界初演となるオペラ『ハーメルンの笛吹き男』でタイトルロールを演じるソプラニスタの岡本知高が「笛吹き男は町に入ってきた異端者。僕も少数派ですから、そこを生かせる役に抜擢されて光栄です」と挨拶。東京バレエ団『オネーギン』でタチヤーナを演じるバレエダンサーの斎藤友佳理は「プーシキンの原作にジョン・クランコの振付、それに音楽や演出など全ての要素がそろったドラマチックバレエの傑作」と本作の魅力をアピールした。

ラインナップはウィーン国立歌劇場の来日公演『フィガロの結婚』など伝統的な作品のほか、宮本亜門が新演出を施す『蝶々夫人』、『音楽堂で聴く聲明』などユニークな演目も。宮本は「まだ何も決まっていない」としながらも、バーチャルアイドルとして世界中で人気を集める初音ミクの存在を挙げ、「蝶々夫人は原作では15歳。(共同幻想としての)理想の女性像として、初音さんのような思い切った方法で再構築することも考えています」とその一端を明らかにした。さらに『〜聲明』に新作を書き下ろす作曲家の宮内康乃が「現代音楽ではなく聲明の一部として参加するつもり。本作を通して祈りを伝えられれば」と語ったのち、僧侶の斎藤説成が聲明を実演。今秋の開催に期待が高まる会見となった。

第19回神奈川国際芸術フェスティバルは9月15日(土)に神奈川県民ホールで上演される『ハーメルンの笛吹き男』を皮切りに、11月24日(土)まで開催。

取材・文:佐藤さくら

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