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阿部寛、初共演の村上ショージを絶賛「さすがおしゃべりのプロ」
2012年08月16日 17時29分 [邦画]
『カラスの親指』に出演する阿部寛と村上ショージ

第144回直木賞を受賞した道尾秀介のベストセラー小説を実写映画化した『カラスの親指』の完成報告会見が16日に都内で行われ、主演を務めた阿部寛と共演するお笑い芸人の村上ショージが出席した。

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異色の共演を果たすふたりは、劇中で詐欺師コンビ“タケ&テツ”を演じ絶妙な掛け合いを披露。会見では阿部が「さすがおしゃべりのプロで、気づかないうちに空気を埋めてくれる存在。これはすごいなと思うし、持っている人柄と役柄のイメージもぴったり」と村上を絶賛。一方の村上は「阿部さんからいろいろなアドバイスをいただいたおかげで、(演技を)やり遂げることができた。緊張している僕に、すっとアイスクリームを差し出してくれたことも。今後もタケ&テツとして歩んでいきたい(笑)」と抱負を語った。

人生に敗れた中年の詐欺師コンビ・タケ(阿部)とテツ(村上)のもとに、ひょんなことから3人の若者が転がり込み、奇妙な共同生活がスタート。やがてワケありの人生に決着をつけるべく、一世一代の大勝負に出る姿をハートウォーミングに描く。同居人には石原さとみ、能年玲奈、小柳友というフレッシュな顔ぶれがそろった。

阿部は「人間の悲哀がよく描かれた原作を、まだ大作の経験がない伊藤監督がこだわりにこだわり抜いて完成させた。5人の共同生活はもちろん、意外なドンデン返しにはお客さんもきっとだまされるはず。気の抜けない楽しい作品で、観ればきっと前向きになれる」とアピール。村上も「こんな大役、僕でいいのかなと思ったが、今は僕にとっての代表作。(俳優業に)ハマりそう」と自信を深め、タケ&テツの関係性については「タケさんがいるから、テツがいる。僕にとってタケさんは、ちょうど(明石家)さんまさんのような存在」と分析していた。

会見には原作者の道尾氏も出席し「映画を観たおかげで、この物語に“素”で触れることができ、こんなにいい物語を書けたと感じることができた。今ではタケ&テツといえば、おふたりの顔しか思い浮かばないほど」と太鼓判。会見の最後には、村上が本作の全国キャンペーン行脚に出かけるという“サプライズ”発表もあり、当の村上は「全然聞いていない。うそでしょ……」とまさかのドンデン返しに絶句していた。

『カラスの親指』
11月23日(金)公開

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