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2006年には映画化もされた人気ミュージカル『RENT』。“RENTヘッズ”と呼ばれる熱狂的なファンを世界中に生み出している伝説的作品の“新演出版”がこの冬、日本で上演される。8月22日、都内にてその製作発表が行われ、出演する賀来賢人、中村倫也らが意気込みを語った。
作品は20世紀末のNY、イーストヴィレッジを舞台に、家賃(RENT)を滞納するような貧困やドラッグ、HIVといった現代的問題を抱えた若者たちが、それでも夢を追いかけ、今日という日を愛し精一杯生きる姿を描いたもの。1996年にNYで初演、そのメッセージ性の強さと、名曲揃いの楽曲でまたたく間に世界的ヒットとなった。今回は、このオリジナル版を演出したマイケル・グライフが2011年に新たに創った“新演出版”の日本初上陸だ。
キャストは3188名の応募の中からオーディションで選ばれた。映像作家のマーク役を務めるのは賀来賢人。「実際にオフ・ブロードウェイで『RENT』を観て、やっている側に入りたいなと思わせられた。本当に歌が素晴らしく、オーディションを受けていても楽しくて、自分の“仕事観”が壊されたくらい」という惚れこみよう。マークの同居人で元ロッカー、ロジャー役に挑む中村倫也(Julianとダブルキャスト)は「『RENT』という世界中で愛されている作品に出演できて嬉しく思います。自分はものすごい日本人顔ですし(笑)、HIVとか同性愛とか貧困とかはあまり体感したことがないので、想像力と稽古でしっかり準備したい」と意気込んだ。また前回(2010年)、ヒロイン・ミミを演じ、今回はパフォーマンス・アーティストであるモーリーンを演じるソニン(上木彩矢とダブルキャスト)は「演出も変わるし、新たな作品に関わる気持ち。とても興奮しています」とコメント。さらに12月から文化庁新進芸術家海外研修制度でNY留学をする彼女は、「(NY留学は)正直、前回『RENT』に出演したことが大きなきっかけ。NYの地と『RENT』は説明できないくらい結びついていて、色々なことを気付かされた。NYに行くことを前提にやる『RENT』が自分にとってどう見えるのか、本当にワクワクしています」とも語った。
ほかにもモデルの石田ニコル、Skoop On SomebodyのTAKEや、元SDN48の西国原礼子から、これが初舞台となる新人まで様々な経歴を持つキャストが並ぶ。この日の会見ではそのキャストたちが名曲『Seasons of Love』など劇中歌3曲を披露、新たな『RENT』カンパニーのパワフルな魅力をアピールした。公演は10月30日(火)から12月2日(日)に東京・シアタークリエ、12月6日(木)から9日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケットはともに8月25日(土)に一般発売開始。チケットぴあでは、東京公演のインターネット先着先行(プリセール)を8月24日(金)18:00まで受付中。
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