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冨樫義博氏の人気コミックを初めて映画化した『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影〈ファントム・ルージュ〉』の公開を記念し19日、東京ソラマチ(東京・墨田区)でトークショーが開催された。主人公のゴン=フリークスを演じる声優の潘めぐみ、共演する声優でめぐみの実母・潘恵子がそろって登場。“親子共演”するふたりは「母が仕事する姿を見たのは初めて。私にとっては23年間、母だったのにいきなり“現場の先輩”に見えた」(めぐみ)、「今をときめく声優の皆さんが集まり、うちの娘も頑張りました」(恵子)と互いへの思いを語ると、感激のあまり親子で涙を流す場面もあった。
本作は、週刊少年ジャンプでの連載が15周年を迎える同名コミックの劇場版アニメ。原作者の冨樫氏が約10年前に描き上げ、未公開となっていた幻のネーム(漫画の下絵となるもの)から構成したオリジナルストーリーで、一族をみな殺しにした“幻影旅団”への復讐を果たそうとする少年・クラピカの旅を軸に、ゴンたち仲間の戦いを描く。すでに劇場版第2弾の製作が決定。12日に公開初日を迎え、18日時点で観客動員55万人を記録している。
2011年、同アニメのオーディションで主人公に大抜擢され、本格的に声優の道を歩み出しためぐみは「映画が公開されたのも、皆さんのおかげです。心から感謝しています」としみじみ。母・恵子が演じるのはゴンの“育ての親”という設定とあって「私自身の気持ちともシンクロしました。自分の部屋で練習をしていると、居間にいる母から指摘が飛んでくることも(笑)」と親子共演の心境を明かした。
一方、『機動戦士ガンダム』のララァ・スン役で知られる“先輩”恵子は「とにかく感性豊かに育ってほしいと思い、めぐみが音楽や本、映画などを欲しがったら、家計が厳しくても、それだけは与え続けました。感性が豊かなら、声優に限らず、どんな仕事に就いても大丈夫だと思って」と子育てのポリシーを振り返っていた。
『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影〈ファントム・ルージュ〉』
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