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今夏、東京・渋谷のBunkamura オーチャードホールで上演される「マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』」の製作発表が行われ、主演する日英のダンサー、大貫勇輔、リチャード・ウィンザーが会見に登場した。
男性ダンサーだけの『白鳥の湖』で世界の注目を集めた演出家・振付家のマシュー・ボーンの新作。オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を現代に置き換え、カメラマンのバジルに見出され、スーパーモデルに上り詰めた青年ドリアンの成功と破滅を描く作品だ。タイトルロールほか主要な役を日英の人気ダンサーがダブルキャストで演じることでも話題になっている。
ロンドン公演のオリジナルキャスト、リチャード・ウィンザーは日本での公演について「私自身、この作品を日本に持ってこれてとても興奮しています。この作品は私にとっても大きな意味があり、マシューもこの作品を私に託しているところがあります。文化的な違いがあるので、この作品がどのように受け止められるのか、とても興味深いですね。とてもハードでセクシャルなイメージのある作品なので、日本のオーディエンスがどう受け止めるのか…。マシューも私もとても楽しみにしています」と話し、初めてマシュー・ボーン作品を見たのが2011年『白鳥の湖』だという大貫勇輔は「リチャードの『白鳥の湖』はすばらしくて、肉体がとても美しくて、魅力的なダンサーだなとずっとリチャードを目で追ってしまいました」と“競演”相手を絶賛した。
大貫は2011年、小池修一郎演出『ロミオ&ジュリエット』の“死のダンサー”役で一躍脚光を浴びた新進気鋭のダンサー。今回オーディションを受けて主役を勝ち取ったという。「何がなんでもマシュー・ボーンのステージに立ちたくて、単身イギリスに渡りました。毎回ステージで何かを残そうと思っているのですが、今回は特にオーチャードという大きな舞台、マシューという偉大な演出家と一緒にやれるというのは本当に誇らしいと思います」と胸をはる。
リチャードは「マシューの作品は、絶対的な物語性を含んでいます。それは、どんなお客さまでも理解でき、心に響くものがある。私はクラシックバレエを観るのが好きなのですが、クラシックバレエは様式美を求めますが、マシューの演出はそうではなくて、心の芯に迫るものがある。そこが大きな魅力だと思います」と話し、「毎回いつも挑戦を感じています。私自身も、役者・ダンサーとしてすばらしい素材を与えられているという風に思っております。今回勇輔さんにも響くところがあるのではないかと」と大貫にエールを贈った。
会見終盤には、スペシャルゲストとして女医でタレントの西川史子が登場。ふたりは西川の前でダンスを披露。西川は「すごいですね…。エロいですね」とダンスにメロメロ。「日本人キャスト英国キャスト、2回見なきゃダメですね」と、自らも2度の観劇を誓った。
公演は7月11日(木)から15日(月・祝)まで。チケット発売中。
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