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男同士の過激なシーンも!? マシュー・ボーンの話題作が日本初上演
2013年06月11日 16時57分 [バレエ・ダンス]
リチャード・ウィンザー  撮影:榎本靖史
リチャード・ウィンザー  撮影:榎本靖史

絶世の美青年ドリアン・グレイが、美貌の衰えを恐れるあまり悪事に手を染め、転落していくさまを描いたオスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』。その舞台化に、バレエ『白鳥の湖』の主人公を王子に置き換えて男性ダンサーが演じる“白鳥”との愛の行方を描いた大ヒット作『スワン・レイク』の振付・演出で知られるマシュー・ボーンが挑んだ。2008年の英国での初演から5年、男同士の過激なシーンから「R15」と噂されるその舞台が、いよいよ7月に幕を開ける。ボーンの主宰するカンパニー〈ニュー・アドベンチャーズ〉に所属し、本作でもタイトルロールを務めるリチャード・ウィンザーに話を聞いた。

マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』チケット情報

本作では時代設定を19世紀から現代に置き換え、ドリアンの“美”を形に残そうとする友人のバジルも画家からカメラマンに、彼らを取り巻く環境は貴族のサロンからショービズの世界へと翻案されている。「今は誰もがセレブリティの行動や服装を追いかける、クレイジーな時代だよね。その他の美しい物もメディアを通して供給されるから、追いかけられている本人は人間的で大切な部分がだんだんわからなくなるところがある。原作に描かれているドリアンの焦燥感も、このように翻案されることで観客によりリアルに伝わるんじゃないかな」

近年ではストレートプレイや映画にも出演しているウィンザー。自身もセレブリティ=ドリアンの気持ちが分かるのではと尋ねると、気さくな笑顔と共に「僕は違うよ」との答えが返ってきた。「道でファンに声を掛けられることもあるけれど、いつも自然体で応えているよ(笑)。外面を取り繕うより、知識と経験を積み重ねていくほうが僕は好きなんだ。だからドリアン役を演じるときも、役に入り込むというよりは彼を“アンチヒーロー”としてとらえるようにしている。ドリアンがどう考えているかより、周囲の人物たちの目には彼がどう映っているか、さらにはその様子を見て観客がどう感じるかということのほうが、この舞台では重要なんだ」

今回の日本バージョンでは、メインの3役は日本と英国のそれぞれダブルキャスト。ウィンザーとのダブルキャストは、オーディションでドリアン役を勝ち取った新鋭・大貫勇輔だ。オーディション会場では、ウィンザー自ら振付を教えたという。「勇輔は最初から気合いがものすごく伝わってきた。彼のことを深く知るのはこれからだけど、稽古場で一緒にレッスンするのが楽しみだね。その他のメンバーも全員日本人だけど、国籍の違いなんてまったく気にならないよ。お客様には、ダークで美しい舞台と日英キャストのダンスの共演をぜひ観に来てと伝えてほしいね(笑)」

公演は7月11日(木)から15日(月・祝)まで。チケット発売中。

取材・文:佐藤さくら

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