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宮本亜門が孤高の芸術家イサム・ノグチに迫る最終章、上演決定
2013年06月18日 18時56分 [演劇]
宮本亜門   撮影:源賀津己
宮本亜門   撮影:源賀津己

芸術家イサム・ノグチの生涯をモチーフに、宮本亜門が原案・演出を手がけ、窪塚洋介が主演する舞台『iSAMU〜20世紀を生きた芸術家 イサム・ノグチをめぐる3つの物語〜』がこの夏、上演される。日本人の父とアメリカ人の母を持ち、さまざまな葛藤を抱えながら時代の荒波を生き抜いた彫刻家イサム・ノグチ。宮本が彼の怒涛の人生に惹きつけられ、舞台作りに向けて探究を始めたのは3年前のことだ。彼に関わった人々へのインタビューを重ねて人間イサム・ノグチの息吹を拾い集め、一昨年に公開リーディング公演を行い、今年1月にはプレ公演を実施。試行錯誤を経て、いよいよ『iSAMU』完全版を迎えることになった。「彼の魂に近づくためには、一歩ずつ段階を踏まなければいけなかった」と語る宮本に、本公演にかける思いを聞いた。

舞台『iSAMU』チケット情報

「ふたつの国の狭間に生まれた苦悩や戦時中の体験など、調べれば調べるほど生半可な人生じゃない。孤独の限界まで自分をおとしめながら、あらゆる人に感動や喜びを与えようとモノを作り続けてきた人です。ただ僕は、偉人を描きたいわけではない。彼も些細なことで悩み、ある時は身勝手を言い、必死に生きた。その結果として壮大な作品を残してきたんですね」

物語はイサムの幼少期、芸術家としての絶頂期、さらにイサムのいない現代の、三つの時代が交錯して展開する。幼少期においては母親との関係を、絶頂期ではイサムのただ一度の結婚相手だった山口淑子(李香蘭)との関わりを描き、現代ではイサムの作品にインスパイアされ、自らの生き方をみつめ直す女性が登場する。各時代の対象に女性を据えたことについて、「イサムと女性との関係は実に深くて面白いんです」と宮本。現代を描くことで単なる偉人伝とは趣を異にし、観客自身へとつながる線を生み出した点が興味深い。

「痛みや悩み、喜びといった感覚は、偉大な芸術家も現代に生きる我々も何ら変わりはない。イサムの作品が現代にどのような影響を及ぼしたかに触れて、等身大の物語として自分たちにリンクさせたいと考えました。芸術家に限らず、どんな仕事や生き方であろうと人には徹底的に集中できることがあると思う。イサム・ノグチの壮絶な生きざまに僕はとても勇気づけられるので、観客の皆さんも何か刺激を受けとめていただけたら嬉しいですね」

イサムの母親役に国際的に活躍するフランス人女優ジュリー・ドレフュスが扮し、山口淑子を若手実力派の美波が演じることにも注目したい。

公演は8月15日(木)から18日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 ホール、8月21日水)から27日(火)まで東京・PARCO劇場にて。両公演のチケット一般発売は6月29日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先着先行プリセールを6月27日(木)午後8時まで受付中。

なお、今月末には主演・窪塚洋介のインタビューを当サイトにて配信予定。

取材・文:上野紀子

チケットぴあ

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