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つか芝居の新ヒロイン・桐谷美玲が男たちを率いる女革命戦士に!
2013年10月02日 17時49分 [演劇]
『飛龍伝21〜殺戮の秋〜』稽古場より。桐谷美玲
『飛龍伝21〜殺戮の秋〜』稽古場より。桐谷美玲

演劇界の巨星・つかこうへいが没して早くも3年。だが作者亡き今も作品は絶えることなく上演され続け、その魂は脈々と受け継がれている。代表作の中でも人気の高い『飛龍伝』が、岡村俊一演出『飛龍伝21〜殺戮の秋〜』として10月5日より東京・青山劇場で上演。9月下旬、開幕に向け佳境を迎える稽古場に潜入した。

『飛龍伝21〜殺戮の秋〜』チケット情報

扉を開けた途端、もわっとした熱気を体に感じた。残暑は和らぎ始めた頃とはいえ、稽古場内はうだるように暑い。にも関わらず冷房がオフなのは、キャストの喉のケアのため。つか芝居はとにかく叫ぶ。台詞のひと言ひと言が熱いという方が正しいか。男たちの全力の叫びと「ビシッ!」という独特の効果音が稽古場に響き渡る。その中で凛と立つのが紅一点、全共闘の女委員長・神林美智子役の桐谷美玲だ。対しているのは、彼女と敵対しつつも愛し合う運命にある機動隊員・山崎役の神尾佑。両膝のサポーターが作品と役柄のハードさを物語るが、つかから直接指導を受けた神尾ならではの流れるような台詞回しが耳に心地よい。

ふと周りに目をやると、吉田智則、馬場徹、山下翔央らキャストとして発表されていない役者の顔があることに気づく。つか作品に思い入れ深い役者たちが、なんとか参加したいとスケジュールを工面して集まっているのだという。一度関わった者を虜にする、つか芝居ならではの話だ。そのひとり、馬場徹の見せ場に入る。土下座する体がぶるぶると震え、色白の顔がみるみるうちに紅潮する。若き実力派・馬場は難しい名台詞に魂を乗せ、周囲も聞き惚れていたが、そのシーンが終わった途端、「ダメだ、全然ダメだ!」と恥ずかしそうに後方にハケてしまった。ポタポタと床に流れ落ちた汗を、小休止のたびに、控えの役者がモップで拭き取る。

息詰まるようなシーンが続くが、桐谷とねずみの情宣局長役・細貝圭とのシーンではつかの間、緊張が和らいだ。普通に歩く細貝に岡村が、「そこ表情変えないで2ステップで」と謎の指示。首をひねりつつもチャレンジする細貝の姿に、それまでクールさを保っていた桐谷も思わず吹き出す。また長身の細貝が小柄な桐谷をすっぽりと抱きすくめるシーンでは、遠慮がちな細貝に演出・岡村がハッパを掛ける。「大丈夫だよ、美玲は!」という岡村に、「大丈夫です!」と桐谷が頼もしく返した。本作における大きな見どころは、“桐谷美玲vs20人以上の男たち”の構図。繊細に見える桐谷が無骨な男たちの中で圧倒的な存在感を放ち、その一挙手一投足から目が離せなかった。舞台上で輝く、「飛龍伝」7代目ヒロインが早く観たい。

公演は10月5日(土)から20日(日)まで。チケットは発売中。なお、一部ぴあ店舗にて、「飛龍伝21」ポスター付きチケットを販売中。限定3店舗のチケットぴあのお店(ちけっとぽーと池袋店、東京国際フォーラム・チケットセンター店、渋谷ヒカリエShinQs店)にて、「飛龍伝21」ご購入1件につき、ポスター1枚をプレゼント。 ※無くなり次第終了

取材・文:武田吏都

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