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西村雅彦、安田顕らのホームコメディ『ブラザーブラザー』開幕!
2013年11月01日 22時00分 [演劇]
舞台『ブラザーブラザー』
舞台『ブラザーブラザー』

11月1日、北千住・シアター1010にて、俳優・西村雅彦によるプロデュース公演の最新作『ブラザーブラザー』が開幕。前日の10月31日にゲネプロが行われた。4人兄弟をめぐるとある一日を描く物語に、安田顕、飯島直子ら、3年前に好評を博した『ナンシー』のキャストが再び結集している。

舞台『ブラザーブラザー』チケット情報

両親の四十九日。20年間消息不明だった長男(西村)がブラジルから、日系ブラジル人三世の嫁(上地春奈)を連れて帰って来た。戸惑いを隠せない長女(飯島)、次男(安田)、三男(長谷川朝晴)。その場に居合わせた長女の夫(デビット伊東)や三男の友人(本多力)を巻き込むうち、お互いに抱える秘密が明かされていく……。

かつては研修医で、いずれ家業の医院を継ぐことを約束されていた長男。あまりの気まずさに家の敷居を跨げず、日本語が話せない嫁を先に訪問させたものの、一旦姿を現すと意外なまでのマイペースぶりを発揮する。自由気ままな長男を、西村は特徴あるセリフ回しで造形。その一方で、妹弟がぶつけてくる感情をしっかりと受け止める姿は、兄というより亡き父のような存在感を示し、座長である西村自身とも重なって見えた。

不満はあれど今日は四十九日だからと、ひとまず長男を受け入れる大人な長女・三男に対し、長男失踪のとばっちりが最も大きかった次男は最後まで頑なに抵抗する。安田は人生に疲れ気味な男をあくまでリアルに表現。感情を抑えるように距離を取ってチクチクと責めていたのが、ついに気持ちを爆発させるシーンは見応え十分だ。

わずか一日を描くストーリーは、後半にそれぞれが明かす秘密が巧みに絡み合い約2時間を飽きさせない。久々の再会によそよそしかった兄弟たちの気持ちが近づいていく様が、空間的にも表現されている。また血縁の4人を囲む3人のキャラクターも魅力的で、中でも地球の反対側からやって来た兄嫁を演じる上地にはスカッとさせられた。

初日を前に西村は「いたるところにちりばめられている愛≠考えて頂ければ嬉しい」、安田は「一番身近な人達との関係を改めて見つめていただけたらありがたい」とコメント。2度目の舞台となる飯島も「今にも口から心臓が飛び出しそうですが、やってきた稽古を信じて皆さまに笑いと感動をお届けできれば」と意気込みを語った。

公演は11月1日(金)から2日(土)まで東京・シアター1010、11月19日(火)から12月1日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターにて。12月13日(金)・14(土)の大阪・サンケイホールブリーゼをはじめ、11月から12月にかけて全国公演も。チケット発売中。

取材・文:山上裕子

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