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岩松了が作・演出を手がける任侠劇シリーズ第3弾『シダの群れ 第三弾 港の女歌手編』が11月6日(水)、東京・シアターコクーンで開幕。前日には公開稽古が行われ、岩松をはじめ、出演者の阿部サダヲ、小泉今日子、小林薫が会見に応じた。
2010年にスタートした同シリーズ。今回は第1弾で組から逃げ出したチンピラの森本(阿部サダヲ)が、とある港町に流れ着いたところから始まる。森本はクラブ歌手のジーナ(小泉今日子)、杉浦組の若頭・結城(小林薫)と出会い、しだいに組同士の抗争に巻き込まれていく……。
会見で阿部は「1作目では、人間としてフラフラして自分を探しているところがあったんですが、3作目になって、いよいよここの場所に落ち着いていくのかなっていうところに入っていますね。舞台でシリーズ化されているものってなかったので、おもしろいと思ってやっています」、同シリーズに初出演する小泉と小林は「港の女歌手の役で、ジーナといいます。任侠の世界に唯一、夢を持ち込む女。夢っていうのは永遠のモノなのか一瞬のモノなのか。そういった感じの役割を担っております」(小泉)、「結城という港を仕切る組の若頭。キョンキョン演じるジーナという女を、自分の都合で動かそうとするんですが、自分の思い通りにはいかない。思い描いていたような現実ではなかったっていう、そういう男」(小林)とそれぞれ、役どころを紹介。
ヤクザの世界を描く舞台について「女の私から見ていると、男の人たちが怒鳴り合ったり、銃を撃ち合ったり、胸倉つかんだりっていうのは、私もやりたいなって思って見てました。(気性の)激しいところも持つ女ですけど、ナイフとか銃とか持ちたかった。かわりにマイクを持っています」と話した小泉は舞台で2曲、歌を披露する。役者として歌うことについて「「自分の歌を、お客様のために歌うというのと、歌手の役で歌うのは、ずいぶん違いますね。緊張もしますし、激高したあとで歌ったりすると、声の調子が整うのに時間がかかったりしますし。役と思って歌うと、普段自分の歌では使わない声がふと出てきたりはします。気持ちが自分ではなくなっているので、声も変わったりするんじゃないでしょうか」と話す。対して阿部は「役の上で、小泉さんが僕を見つめて歌ってくれるところがあるんですけど、ちょっと役から離れていってしまいそうなので、気をつけてやっていかないと」と笑わせた。
公演は11月6日(水)から11月30日(土)まで東京・シアターコクーン、12月6日(金)から12月15日(日)まで大阪・シアターBRAVA!、12月21日(土)から12月23日(月・祝)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールにて。チケット発売中。
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