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スタジオジブリ最新作『かぐや姫の物語』の完成報告会見が7日、都内で行われ、14年ぶりにメガホンを執った高畑勲監督をはじめ、ヒロイン・かぐや姫を演じる朝倉あき、高良健吾、宮本信子、田畑智子、宇崎竜童、上川隆也、朝丘雪路、主題歌「いのちの記憶」を歌う二階堂和美、脚本の坂口理子氏が出席した。高畑監督は「映画の完成に心から感謝したい。大変満足を覚えているし、日本のアニメーションにとって、一歩を進める作品になったような気がする」と製作期間8年、総製作費50億円を投じた本作に感慨しきりだった。
本作は光り輝く竹の中から現れ、竹取の翁夫婦に育てられた美しき女の子“かぐや姫”の生き様を綴った『竹取物語』を原作としたアニメーション。高畑監督にとって『ホーホケキョ・となりの山田くん』以来となる待望の新作で、かぐや姫がなぜ地球を選び、やがて月へ帰っていったのかを描く。
当初の予定では、7月に宮崎駿監督の『風立ちぬ』と同日公開されるはずだったが、クオリティの向上を目指し公開が延期されていた。それだけに「苦楽を共にしたスタッフにこれほどありがたい気持ちで満たされたことはない」。また、盟友・宮崎監督の引退についても言及し、「本人がけじめをつけたんでしょうね。『今度は本気』って言ったらしいですけど、気が変わる可能性もあると思う。まあ、長い付き合いですから。(宮崎監督は)作品を観たと思うが、特に感想も聞いていません」と胸中を語った。
また、今後の自身の創作活動には「まだ、わかりません」とも。「(宮崎監督が)いなくなったわけじゃないし、ジブリは何にも変わらない。この作品はジブリとは少し離れたところで作りましたし、私はジブリのことで責任も何もないので」と話していた。
新たな“ジブリヒロイン”となった朝倉は「2年前のオーディションが、まるで昨日のことのよう。大好きな高畑監督の作品で、大事な役を任せていただき、改めて幸せな気持ち」。作画完成前に声を収録するプレスコ方式が採用され、「高貴な美女をどう演じたらいいか悩んだが、高畑監督から台本をいただき、のびのびと生を楽しむ女の子を心のままに演じてみようと思った」と振り返った。
『かぐや姫の物語』
11月23日(土・祝)より全国東宝系にてロードショー
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