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1987年に日本で刊行された伝説のSF小説を映画化した『エンダーのゲーム』が公開になる前に、本作の日本語版で主人公エンダーの姉ヴァレンタインを演じた白石涼子に話を聞いた。
本作は、異性生命体との戦争終結という使命をおった少年エンダーが、訓練を通して成長を遂げていく過程と、彼を待つあまりに過酷な運命を描いた超大作。SF界の権威“ネビュラ賞”と“ヒューゴー賞”をダブル受賞した原作小説は、日本の作家や映画監督、アニメーション監督に大きな影響を与えたと言われており、初の実写化に注目が集まっている。
白石は自身が演じたヴァレンタインについて「彼女はエンダーにとって大切な存在。ヴァレンタインにとってもエンダーは大切な存在で、姉弟愛というか絆を感じます。ヴァレンタインはたくさん登場するわけではないんですけど、彼女がいなかったらエンダーは成し遂げられなかったこともあるのかな、と考えると映画のキーになる人物だと思います」。本作の舞台となる2070年は人口増加抑制のため子どもは基本的にふたりしか認められておらず、エンダーは“サード”と呼ばれ、複雑な立場に立たされている。「“サード”のことをわかっているのは家族なので、学校で孤独を感じているエンダーにとってヴァレンタインは唯一、寄り添える存在だと思います。だからこそ、彼女の優しさやエンダーへの愛情をしっかりと声で表現できればいいなと思ってお芝居をしたつもりです」。
アニメや海外ドラマ、映画など幅広いジャンルで活動する白石は本作を「実写映画だけど、アニメを観ているような、ゲームを見ているような気分になる不思議な作品」と評する。「小説が書かれたときは画はなかったと思うんですけど、小説に影響を受けた映画やアニメが生まれたことで、今回の映画はそういう“影響を受けて生まれた映像”の影響もあるんだろうなぁ、と思いましたね。『このシーンってあの作品の基/影響じゃない?』と思い起こさせる要素がたくさん混ざっていると思います。私は映像を観てから小説を読んだんですけど、小説を読んでから映画を観ても『そう映像化したのか!』という楽しみもあるので、小説と映画で2度楽しめると思います」。
ちなみに白石本人は映画を観て「ワクワクした!」と笑顔を見せる。「可愛かったエンダーが成長してどんどんカッコよくなっていくし、無重力のシーンでは思わず自分の身体も動いちゃうようでしたし、思わずキャラクターを応援したくなるんです。展開が速いから長さを感じなかったですし、人間ドラマやアクションなど様々な要素が詰まっている映画です」。
『エンダーのゲーム』
1月18日(土)公開
小説『エンダーのゲーム』
オースン・スコット・カード著/田中一江 訳
ハヤカワSF文庫
上下巻/定価各798円(税込)
発売中
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